自民党の小泉進次郎農相は13日、地元の神奈川県横須賀市で後援会の支援者らと会い、党総裁選(22日告示、10月4日投開票)への出馬の意思を伝えた。「仲間とともに挑戦する気持ちを固めました」と述べ、物価高対策などを挙げて「私がやるしかない」と決意表明。拍手で了承された。来週後半に出馬会見を開く。「出れば本命」ともいわれる進次郎氏の参戦で、5人が争う見通しの「五つどもえ総裁選」はさらに激化しそうだ。
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自身に近い議員には出馬への意欲をすでに伝えていた進次郎氏は、横須賀市内で自身に近い市議や県議、後援会メンバーらと相次いで面会。総裁選出馬を表明し、直接伝えた。12日の会見で「重要な判断をする時は、地元のみなさんの声をうかがいながら最終的に判断したい」と話した。初の総裁選挑戦となった昨年に続き、正式表明の前に地元に説明するルーティンを踏んだ。
約1時間半に及んだ会合後、本人は取材に応じなかったが、後援会の1つ「経泉会」の森洋(ひろし)会長が取材対応。進次郎氏は「自民党をもう1度ひとつにして野党のみなさんと向き合い、国民のみなさんが求めている物価高対策や治安対策、安全保障への懸念をとりのぞきたい」とした上で「野党と培ってきた信頼関係を生かし、難局を少しでも前に進める力になれるとしたらという思いで、仲間とともに挑戦する気持ちを固めました」と決意表明したという。
森氏は、「最近ずっと、『火中の栗』を拾う(役職)ばかりで、さらに火中の栗を拾う姿を見るのは、支援者としては胸が苦しくなる思い」と、だれが次期自民党総裁に選ばれたとしても苦難の立場となることに触れながらも、「地元として全力で応援することを一同で伝えた。私がやるしかないだろうという強い決意のもと、協力してほしいということだった。(決意表明には)万雷の拍手が起きた」とも述べた。
進次郎氏は昨年、本命視されながら自身の発言などが原因となり、支持を伸ばせなかった。今回は、「熱量は、旧を倍にしてさらに大きなものになっている」(森氏)。自民党関係者によると、石破茂首相の残り任期約2年を務める総裁を選ぶ今回は、1回見送る「不出馬」の見方もあったというが、勝負に出た。進次郎氏は政策のブラッシュアップなど、水面下で準備を進めている。
総裁選は、茂木敏充前幹事長(69)と小林鷹之・元経済安全保障相(50)が出馬表明。高市早苗・前経済安全保障相(64)と林芳正官房長官(64)も出馬の意向で、進次郎氏同様、来週会見する。【中山知子】

