28日に東京・両国国技館で行われた大相撲秋場所で2場所ぶり5度目の優勝を決めた横綱大の里(25=二所ノ関)に対し、内閣総理大臣杯が授与された。

石破茂首相はまもなく退陣するため、石破首相名での表彰状と総理大臣杯は、今回が最後。この日、石破首相は国技館に登場せず、石破官邸を支えた1人、青木一彦内閣官房副長官が、石破首相名の表彰状を代読した上で、約40キロある内閣総理大臣杯を、サポートを受けながら大の里に手渡した。青木氏は大の里に、「おめでとう」と、声をかけていた。

東京開催場所では、時の首相や内閣官房副長官らが千秋楽に国技館に登場し、優勝力士に手渡してきた。ただ、石破政権発足後、初めての場所開催となった昨年11月の九州場所では、優勝した大関琴桜に手渡す政府関係者がおらず、日本相撲協会の八角理事長が「代理授与」する異例の事態になった。

「国技」でもある相撲を、石破政権は軽視しているのではないかと、SNSで批判が拡大し、林芳正官房長官が記者会見で、関係者の日程の都合がつかなかったと釈明する流れにまで発展した。

石破首相自身は今年1月の初場所で国技館を訪れ、優勝した大関豊昇龍(当時)に、内閣総理大臣杯を直接、リベンジ授与した。夏場所は、青木氏とともに官房副長官を務める橘慶一郎氏が授与しており、石破首相が国技館の土俵に登場した機会は、初場所の1回だけだった。