日本維新の会の吉村洋文代表(大阪府知事)は8日、日本テレビ系「サタデーLIVE ニュース ジグザグ」(土曜午前11時55分)に出演。
共産党の機関誌「しんぶん赤旗」日曜版が報じた藤田文武共同代表の「公金還流疑惑」やその後の対応をめぐり、処分の有無を問われると「処分されるなら僕自身」と述べた。
藤田氏は、自身の公設第1秘書が代表を務めるコンサルタント会社へのビラ印刷などの発注をめぐり、「2000万公金還流疑惑」と報じられ、4日の会見で「適正だった」とした上で、公設秘書が代表を務める会社への発注が誤解や疑念を招く観点から、今後は同会社への発注はしない考えを示した。一方、しんぶん赤旗日曜版は11月16日号で「税金還流疑惑 維新藤田共同代表 弁明覆す新証拠 秘書企業が“違法領収書”」の見出しで続報を報道。藤田氏が、取材を受けた赤旗記者の名刺を、自身のX(旧ツイッター)に投稿した赤旗側への回答文に一部加工ながら掲載したことも含め、赤旗側と「全面戦争」となっている。一方、維新の大阪府総支部でも、藤田氏の公設第1秘書が代表を務める会社に「ビラ作成費」として、政党交付金約100万円を支出していたことが判明。吉村氏は、こうしたケースを防ぐため、党の内規により厳格なルールを定める意向を示している。
番組で、今回の問題に対する「本音」を問われた吉村氏は「襟を正す」と書かれたフリップを掲げた。また「全く問題はない?」の質問には「×マーク」を出し、問題はあるとの認識を示した。
吉村氏は、「赤旗が今回、藤田さんの行為は税金の還流と報道し、これに藤田さんは還流ではなく一方通行だと。仕事を適正な価格で実績のあるところに出しているから、適切な取引というのが藤田さんの主張です」と説明した上で、「(藤田氏に)報告を聴いたら、取引はそうなのかなと思う。(維新の)大阪の支部でもこの会社に(発注を)出していたというケースがあった。値段は適正なんです。なぜ発注したのか聴いたら、問題意識はなかった。実力があって、よい仕事をしてくれるから発注したと。利益が過大に発注しているわけでもない」と、藤田氏とケースと維新の総支部のケースについて、それぞれ主張した。
その上で「でも実際に仕事をしたとしても、この会社が公設秘書が経営しているとすれば、外形的に見て疑義が生じるのではないかということを、感じる必要があると思う」と苦言交じりに指摘。「大事なのは、我々維新の会は、お金に対して厳しくやろう、企業団体献金も受けるのはやめようとやってきている。より厳しくやらないといけないということ」とも述べた。
吉村氏は「ここから先は、僕の責任だと思っている。僕はちゃんとルールをつくっていなかった」と主張。維新は内規で、「3親等内の親族」への公金支出を禁じているが、今後は、秘書や本人が代表を務める会社についても公金支出を禁じる対象とする見通しとなっていることを念頭にm「公設秘書が経営するような会社への公金の支出契約をやめましょうという内規が(これまでは)なかった。代表として、内規を改めるということはやります」と述べた。
その上で「藤田さんも、外形的に疑義が生じ得るからこれからはやめますということなので、改めていくことが大事」とも語った。
今回の問題を受けた処分について問われると、「されるなら僕自身だと思う」と述べた。「(藤田氏の公設第1秘書が代表の会社への発注は)悪いことをしたという意識ではないのだろうなと思うが、疑義が持たれる取引なので、本当はセンサーが働いてやめる判断をすべきだったと思う」と、発注前に考えるべきだったとの認識を示しつつ、「そういうルールも内規もなかった。ここは、代表としてセンサーがはたらくような内規をつくるべきと思う」と繰り返した。

