駐日フィンランド大使館の公式X(旧ツイッター)が15日、更新され、「人種差別と闘う」とする声明が公開された。フィンランドをめぐっては、連立政権の一角を担う右派フィンランド人党(フィン党)の国会議員らが、アジア人差別とされる“つり目”写真を投稿して騒動化している。

フィンランド大使館はXで「ここ数日、フィンランド大使館には人種差別へのフィンランドの取組みに関し、数多くの意見や質問が寄せられています。個々の政治家の発言は、フィンランド政府の公式見解を構成するものではありません。政府は、平等と差別撤廃を推進し、人種差別と闘うことに尽力しています」と表明。「人種差別はフィンランド社会において依然として課題であり、その解決には継続的かつ断固たる努力が必要です。人種差別や差別に関する経験や知見を、公の場で議論することが重要だと考えています」とした

さらに「12月14日(日)に行われたフィンランドのペッテリ・オルポ首相の記者会見では、先週フィン人党の政治家がソーシャルメディアに投稿した一連の投稿を非難しました」と報告。首相が「議員は品位ある行動の模範を示すべきであり、これらの写真はそれに反する」と述べたことも伝えた。

一連の騒動は、ミスコンテスト「ミス・フィンランド」でグランプリとなった女性が、SNSでアジア人を揶揄(やゆ)するポーズとされる、両手の指で目尻を引き上げる“つり目”写真をアップし騒動化し。女性が「ミス」の資格を剥奪された。すると、フィン人党の国会議員が、女性に連帯を示す形で自身の“つり目”写真をアップしていた。

これまでにも欧米では同様の騒動が繰り返されており、今年8月にはスイスの時計大手、スウォッチ・グループはアジア系の男性モデルが両方の目尻を指で引き上げるようなポーズをした画像を使用した広告を掲載したが、その後、取り下げて削除し、謝罪する騒動があった。