高市早苗首相は29日、国会近くにある東京・赤坂の衆院議員宿舎から首相公邸に、引っ越した。危機管理対応などに備えるためだが、外交日程や臨時国会などへの対応に追われたため、就任から2カ月を過ぎての入居となった。
この日午後、公用車で議員宿舎から首相官邸に隣接する公邸に到着した高市首相は、普段のジャケット姿とは異なり、紺色のトレーナーにグレーのパンツというラフな服装で、バッグを手に、SPらに囲まれ公邸内に入っていった。官邸の敷地内には、運送業者の車両も入り、高市首相の荷物を運び込んだ。
高市首相の引っ越しがニュースなどで報じられると、普段はほとんど見られないラフな普段着について、SNS上では「高市総理のトレーナー姿もカッコええわ」「高市総理の私服、めっちゃカジュアル」「ラフな服装の高市さんなんか新鮮すぎる」「私服姿が親近感強すぎる」などのコメントが寄せられた。
高市首相は先月7日の衆院予算委員会で、議員宿舎から首相公邸への早期引っ越しを求められた際、「荷造りのひまがないどころか、睡眠時間もほとんど取れていない状況で仕事をしている」とした上で、「できるだけ早く引っ越しします」と述べていた。官邸までは、徒歩ですぐに移動できる。夫で元衆院議員の山本拓氏も、首相に合わせて公邸に引っ越す見通しだ。
現在の首相公邸は、旧首相官邸の建物を改修して2005年に完成したもので、小泉純一郎元首相が初めて居住した。第2次安倍政権時代の安倍晋三元首相と菅義偉元首相をのぞいて歴代首相が住んでおり、石破茂前首相も昨年の同時期に、公邸に入った。
現公邸は、改修前に官邸として使われていた時代に「5・15事件」「2・26事件」などが起きたこともあり、「幽霊が出る?」といううわさがあることでも知られる。

