自民党の菅義偉元首相(77=衆院神奈川2区)が次の衆院選に立候補せず、政界を引退する意向を固めたことが、関係者への取材で分かった。
一方、共産党の志位和夫議長(71=比例南関東)は同日、国会内で会見し、次の衆院選に立候補しない意向を表明した。高市早苗首相が、電撃奇襲的に決断した衆院解散に23日の通常国会冒頭に踏み切るとみられる中で、大物議員の不出馬表明が相次ぐ事態になっている。
菅氏をめぐっては、SNSで体調不安への懸念が出ていた。関係者によると、すでに周囲に引退の意向を伝え、17日午前、選挙区の横浜市内で表明する。菅氏は2012年12月、第2次安倍政権の官房長官に就任以来、安倍氏の退陣まで歴代最長の約7年8カ月、官房長官を務め、安倍長期政権を「軍師」として支えた。安倍氏退陣を受けて20年9月、第99代首相に就任。新型コロナウイルス対応では1日100万回のワクチン接種を掲げるなど奔走したが批判も強く、自民党内の「菅おろし」もあり、就任から約1年で辞任した。新元号の「令和」を発表した「令和おじさん」でも知られる。
菅氏側近の自民党の佐藤勉元総務相も、今期限りでの引退意向が15日に伝えられたばかり。
一方、志位氏は会見で「早い時期に議席を次の人にバトンタッチすべきと考えてきた」と述べた。2024年1月に委員長を田村智子氏に譲り、自身は議長に就任。議長職は今後も続けるとして「あらゆる分野で責任を果たしたい」と語った。約33年間の議員生活では、17人の首相と国会で論戦を交わした。同党では、「カリスマ」と呼ばれた不破哲三前議長が昨年末、95歳で逝去。党内の「世代交代」を指摘する声もある。

