藤井聡太名人(竜王・王位・棋聖・棋王・王将=23)への挑戦権を争う、将棋の第84期A級順位戦最終一斉対局が26日午前9時から静岡市「浮月楼」で始まった。
初の挑戦権獲得を目指す糸谷哲郎八段(37)は、近藤誠也八段(29)と対戦している。2006年(平18)4月のデビューの糸谷は、当初から「怪物」と呼ばれ、将来のタイトル獲得候補者に挙げられていた。14年に竜王を獲得している。3年前、A級から1クラス下のB級1組に降級した。今期A級に復活昇級し、6勝1敗で迎えた先月の8回戦で、7戦全勝だった永瀬拓矢九段(33)を下して追いついた。復活即挑戦なら、第78期の渡辺明現九段以来となる。
対する近藤は、「藤井の「出世(順位戦昇級)を止めた男」。当時C級1組だった19年2月、前年度C級2組を10連勝で昇級し、C1も8連勝していた藤井を下し、最終的に9勝1敗の同星で並んだ。順位31位の藤井に対し、同6位だった近藤と、同7位で藤井の師匠の杉本正隆八段が1クラス上のB級2組に昇級。藤井はこのクラスだけ突破するのに2年かかった。
タイトル獲得経験はないが、昨年の朝日杯を制している。今期糸谷とともにB級1組から始めA級に上がり、現在5勝3敗と実力を示している。糸谷にとっては侮れない相手でもある。
持ち時間は各6時間。昼食、夕食の休憩を挟んで、26日夜遅くに決着の見込み。

