36人が死亡した2019年7月の京都アニメーション放火殺人事件から7年となった18日、現場の第1スタジオ跡地(京都市伏見区)で追悼式が開かれた。遺族や社員ら約140人が参列し、事件発生時刻の午前10時半ごろ黙とうし、献花した。遺族代表は追悼の言葉で「決してあなたたちを忘れることはない」としのんだ。

また「名前がエンドロールからなくなっても、つないでくれた技術で、気持ちで、こだわりで、作品の中でこれからもあなたたちに会える。だから新しい作品を心待ちにしている」とも語った。

追悼式は更地のままの跡地にテントを設営し、非公開で営まれた。「追悼」の文字を記した祭壇には36本のヒマワリが飾られていた。

2月に就任した八田真一郎社長も出席した。事件7年を迎えてのコメントを報道陣に発表。「亡くなられた皆さまが残してくださった作品、思い、ものづくりへの姿勢を大切に受け継いでいく」と決意を新たにした。八田社長は、今年2月に亡くなった父の英明前社長の後任に就いた。

本社がある京都府宇治市の公園に24年7月、犠牲者の存在や各地からの支援などを記憶にとどめるための碑が完成。18日午前、遺族の1人が訪れ、手を合わせた。「月日がたてばたつほどしんどい。『ごめんね』の言葉しか出てこない。もう一度アニメを描かせてやりたい」と無念さをにじませた。

日本に滞在中の台湾人男性(26)も訪れ「亡くなられたクリエーターに心から感謝し、ファンとしてこれからも支え続けたい」と話した。

京都地裁は24年1月、殺人罪などで青葉真司死刑囚(48)に死刑判決を言い渡した。青葉死刑囚側は控訴したが、25年1月に本人が控訴を取り下げて死刑が確定。弁護人が控訴取り下げは無効だとして争っている。(共同)