藤井聡太名人(竜王・王位・棋聖・棋王・王将=23)への挑戦権を争う、将棋の第84期A級順位戦プレーオフ、永瀬拓矢九段(33)対糸谷哲郎八段(37)戦が2日午前10時から東京・千駄ケ谷「将棋会館」で始まった。先手後手を決める振り駒はと金が3枚出て、糸谷が先手、永瀬が後手と決まった。
後手の永瀬は2年連続2回目の挑戦を目指す。トップ棋士10人総当たりで争う今期のA級順位戦は中村太地八段、増田康宏八段、渡辺明九段(渡辺休場のため不戦勝)、佐々木勇気八段、近藤誠也八段、千田翔太八段、豊島将之九段に7連勝。今年1月27日に行われた6勝1敗で追っていた糸谷との直接対決に勝てば、最終9回戦を待たずに挑戦権を得られた。そこで敗れたうえ、佐藤天彦九段にも先月26日(静岡市「浮月楼」)の最終一斉対局でも敗れた。
現在、王将戦7番勝負で藤井に3勝1敗として、初の王将獲得まであと1勝としている。昨年王将戦で藤井と初めて2日制7番勝負で相まみえると、名人戦、王位戦と連続して挑戦している。その勢いは本物だ。
84期と将棋界で最も歴史のあるタイトル戦の中で、連続挑戦は1953年(昭28)第12期、54年第13期の升田幸三、79年第37期、80年第38期の米長邦雄、2012年(平24)第70期から3期連続の羽生善治、21年第79期、22年第80期の斎藤慎太郎といる。永瀬がその快挙に挑戦する。

