作家の北方謙三氏(78)と浅田次郎氏(74)が19日、都内で三省堂書店神田神保町本店のオープニングセレモニーに出席し、テープカットをした。三省堂は1881年(明14)に古書店「三省堂書店」として創業され、22年5月にビルの建て替えのために閉店して、小川町の仮店舗で営業していた。

北方氏は「私はね、神保町が青春です。1967年から、ずっとこの街でいろいろなところを歩き、いろいろな本を読んだ。小説家の原点になった街。50円で手に入れた本が、800円で売れたこともある。本は生き物。昔なじみの食堂で食べて、好きな本屋がある。その中心に三省堂がある。これからどういうことになるのか楽しみ」と述べた。

浅田氏は「4年間、長かったですね。心から待ちわびていました。すぐ近くに実家があって、子どもの頃も学生時代も三省堂さんは“近所の本屋さん”。ふるさとの原風景です。そこに生まれ育っていなければ、小説家になっていなかったと思う。“本を食って”生きてきた感じ。日本は資源のない国なので、本は最高の資源」と話した。