沖縄・名護市の辺野古沖で3月、修学旅行中の女子高校生ら2人が死亡した転覆事故で、船を運航していた市民団体「ヘリ基地反対協議会」が17日、公式サイトを更新。一部報道で伝えられた仲村善幸共同代表の発言について、真意を説明する公式声明を公開した。

同団体は声明で「現在、産経新聞において、下記リンク先にあるとおり、当協議会の仲村善幸代表による『補償』に関する発言が報じられています」と説明し、記事のリンクを掲載。記事では、「辺野古転覆、2隻運航の抗議団体代表『補償が十分できるとは思っていない』」との見出しで、仲村氏による取材対応の内容として「事故があった場合の保険の加入状況について『2隻とも保険に入っているが、補償が十分できるとは思っていない』と明らかにした」と報じた。

この記事について同団体は「しかし、その内容は仲村代表の発言の真意について誤認を生じさせる内容であるため、当協議会として、以下の通り事実関係を正し、公式に声明を発表いたします」と指摘。「産経新聞の記事では、仲村の発言として、『補償が十分できるとは思っていない』という部分のみが強調されています。しかしながら、仲村の発言の真意は、『保険(の支払い)だけで補償が十分できるとは思っていない。協議会の財産などからも補填して、誠実に対応していく必要がある』というものです」と真意を説明した。

その上で「当協議会は、産経新聞社の報道内容に関し事実関係を訂正するとともに、今後も本件事故に対して責任をもって対応を継続して参ります」と結んでいる。

事故は3月16日に発生。同志社国際高校(京都府)の生徒ら21人が乗った2隻のうち、「不屈」が転覆した後、助けに向かった「平和丸」も転覆した。不屈の男性船長(71)、平和丸に乗っていた同校2年の武石知華さん(17)が亡くなった。「ヘリ基地反対協議会」は4月2日、公式サイトで「去る3月16日、辺野古沖での修学旅行の海上視察中に発生した船2隻の転覆事故により、乗船していた高校生と船長の2人が亡くなるという取り返しのつかない事態を招きました。何よりもまず、亡くなられた高校生に心からお詫び申し上げます。平和を学び、命の尊さを知るための活動の場で、あろうことか私たちがその尊い命を守りきれなかったことに対し、深く重い責任を感じております」などと謝罪文を掲載した。