木原稔官房長官は12日の衆院内閣委員会で、経産省出身の自身の秘書官が、同省勤務時代の昨年5月から9月にかけて、公費を使って大坂・関西万博関連で現地に出張した際、妻ではない女性と5回にわたりホテルで過ごし、そのうち2回は翌朝までともにいたと報告を受けたことを明かした。
中道改革連合の長妻昭議員への答弁。
木原氏が当初、具体的な内容になかなか言及せず、長妻氏は「まったく答弁していない」などと批判し、審議が2度ストップ。最終的に木原氏は、茂木氏が昨年の5月2日、同21日、6月22日、同27日、9月11日の5回、不倫相手を部屋に招いたと報告を受けたと述べた。また、長妻氏の再三の指摘を受けて、9月11日の宿泊時に1人分の宿泊料金しか支払わず、メディアの取材を受けて、本来は必要な料金を後日、追加で支払ったとの報告もあったと述べた。長妻氏はこれに関し、「マスコミの取材があったので、あわてて(今年)5月29日にホテル側に支払った」と指摘した。
長妻氏は「法務省に確認すると、1人で泊まるというふうに、ある意味だまして、ということなら罪に当たり得るという見解を示され、旅館業法では、何人泊まるかについて虚偽の申請をすると、問題がないわけではないと所管の厚労省からも聴いている」とチクリ。質疑の前半では、自身の質問に木原氏がすぐに答えられない場面が続き「昨日(質問内容を)言っているのに、ちゃんと(事務方と)共有していないのではないか」と不満を示す場面も。木原氏が今回の事案は経産省時代のことだと訴えると、長妻氏は「今は秘書官で、あなたは(今の)監督者じゃない?」と指摘。「本当に人ごとですね。秘書官ですよ今は。しかも去年の話。このまま(役職を)続けさせるのか。関心を持って欲しい。当事者ですからね、官房長官」と呼び掛けた。
これに対し、木原氏は「事実関係は機微に渡る話であるし、本人には家族もある。情報を確認した上で、人事上の対応の必要性の部分を判断しないといけない」と応じた。
長妻氏は、自身が追及しないと事実関係の説明がなされなかったことなどを念頭に「政府の隠蔽(いんぺい)体質を痛感した」と主張。秘書官が当時、女性をホテルに招いた具体的な日程についても、「これを(事務方から)出してもらうにも本当に大変で、はじめは知らぬ存ぜぬだった。事実関係を聴いているのに、今日の答弁も官房長官と内容を共有するように言ったのに、非常に不誠実だと抗議したい」と訴えた。
当該秘書官は高市早苗首相に近く、首相秘書官での起用がかなわなかったことで、首相が信頼する木原氏の秘書官に就任したといわれている。

