天皇、皇后両陛下は17日、公式訪問中のオランダで、国王夫妻の主催する晩さん会に出席された。
天皇陛下は乾杯に先立ち、オランダに1984年の初訪問や、06年に長女愛子さまと静養に訪れた思い出など、18分に及び、両国が築いてきた絆の深さを強調し、感謝の思いを英語でスピーチした。宮内庁公式サイトでも、英語、和訳の全文がそれぞれ掲載された。
晩さん会では、天皇陛下は黒の燕尾服に、白の蝶ネクタイ、青の両脇にゴールドのラインが入った、勲章を付ける大綬をたすき掛けする正装、皇后さまは青の生地にゴールドやシルバーで花模様が入った絢爛なドレスにティアラを合わせたスタイルで出席した。
両陛下は20日までオランダに滞在し、続けてベルギーを訪問した後、26日に帰国予定となっている。
▼スピーチ全文1(和訳)
ウィレム・アレキサンダー国王陛下、マキシマ王妃陛下、ベアトリックス王女殿下、Goedenavond(オランダ語で「こんばんは」)
この度は御招待により雅子と共に国賓として貴国を訪問し、ウィレム・アレキサンダー国王陛下、マキシマ王妃陛下と再び親しくお目にかかれることをうれしく思います。このような素晴らしい晩餐会を催していただきましたこと、また国王陛下から懇篤(こんとく)な歓迎のおことばを頂いたことにも心から御礼を申し上げます。両陛下を始め貴国の皆様から私たちの訪問に向けて多大なる御尽力を頂きましたことに、併せて深く感謝申し上げます。
私が初めて貴国を訪問したのは、英国留学中の1984年のことでした。私的な訪問でしたが、当時皇太子でいらした10代のウィレム・アレキサンダー国王陛下には空港までお出迎えいただき、滞在中には当時、女王陛下でいらっしゃった、ベアトリックス王女殿下、故クラウス殿下御夫妻、ウィレム・アレキサンダー国王陛下、コンスタンティン王子殿下とご一緒に、アイセル湖で女王陛下所有のヨットに乗せていただき、セーリングをしたことなども良い思い出です。その後も、2002年の国王王妃両陛下の晴れやかな御結婚式や2013年の素晴らしい御即位式に御招待をいただいて、その晴れやかな行事に参列し、国王王妃両陛下に直接お祝いを申し上げることができたことは私と皇后にとって非常に幸いなことでした。また、2006年にはベアトリックス王女殿下の御親切なお招きにより、私は雅子及び私たちの娘である愛子と共に、ヘット・アウデ・ロー城でとても素晴らしい一夏の休暇を過ごせたことは、幸いでした。私たちの滞在中、王女殿下や国王王妃両陛下を始めとするオランダの方々から様々な御配慮を頂きました。私たちが受けたこうした温かいおもてなしとお心遣いによって、ヘット・ローの素晴らしい環境での心和む楽しい滞在は更に特別なものとなり、今でも忘れられない思い出として、私たちの中で特別なものとなっています。その折の御厚意にも改めて心から感謝申し上げます。
今回、国王王妃両陛下の御招待により、その懐かしいヘット・アウデ・ロー城で再び数日過ごすことができたことも雅子と私にとって、とてもありがたいことでした。ヘット・アウデ・ローに到着時には嬉しい驚きがあり、私の両親が寄贈し、ベアトリックス王女殿下と国王陛下がお城のお堀に放流した鯉が再び元気に出迎えてくれ、そして20年前に愛子が毎日のようにパンを与えていた一羽の黒鳥とも再会しました。今回、私たちがパンを与えると再び喜んで食べてくれたことも嬉しいことでした。東京にいる愛子にも、この黒鳥と鯉のお友達の話や前回ヘット・アウデ・ロー城でお世話をしてくださったスタッフの方々の何名かとお会いしたことを話したところ、愛子は非常に驚き、とても感動していると言っておりました。

