高市早苗首相は19日の参院予算委員会で答弁した際、「ポスト高市」の1人でもある小泉進次郎防衛相を「小泉総理」と言い間違えた後、「総理はまだ早い」と異例の言及をするひと幕があった。

令和8年熊本地震をめぐる自衛隊の支援活動に関し、いのちの党の奥田芙美代議員が現地での給水や入浴の支援がすでに終了していることを批判的に指摘し、小泉氏が「自衛隊の名誉に関わる」として真っ向から反論した後、答弁を求められた高市首相は「まさに今、小泉総理が…」と言及。「あのぉ…小泉…ごめんなさい」と、肩書を間違えたことを自らも笑い、「えー小泉…総理はまだ早いですね」と述べ、「防衛大臣が答えたことを私も申し上げようと思った」と語った。

自ら任命した小泉氏の肩書を、まさかの「総理」と答えた高市首相。昨年の自民党総裁選決選投票で小泉氏に勝ち総理総裁の座に登りつめたが、21日の政権発足1年を前に「知恵袋」だった簗和生前農相を更迭し、政権発足後初めて、不祥事による閣僚交代に直面したばかりだ。直近の世論調査では、簗氏への対応のまずさもあってか内閣支持率が約11ポイント下落したものもある。来年の総裁選で再選を目指すだけに、「まだ早い」は本音とみられるが、首相発言に予算委員会は大きくザワついた。

この日の質疑では、簗氏同様に旧安倍派裏金事件で収支報告書への不記載が確認され、内規違反の衆院議員会館での政治資金パーティー開催で厳重注意を受けた関芳弘文科相が追及の的に。関氏を「裏金議員」と指摘された高市首相は、「不記載があった議員」とわざわざ訂正したが、簗氏問題でこれまでの「追い風」に変化が生じたとの見方もある。20日からは、肝いりの消費税減税法案の審議がいよいよ始まる。