こんにちは。先週凱旋門賞が終わり、ヨーロッパ競馬もいよいよシーズン終盤を迎えます。

私は今年の夏から秋までの約2カ月をイギリス、アイルランド、フランスで過ごし、その中で改めて気付いたことがありました。それは、芝丈の長さが日本より短いと感じた事です。アスコット競馬場、ヨーク競馬場、レパーズタウン競馬場、カラ競馬場、パリロンシャン競馬場などの主要競馬場以外にも、アイルランドにあるコーク競馬場、フランスにあるコンピエーニュ競馬場などさまざまな馬場を歩かせていただきましたが、どこも同じように芝丈が日本の競馬場より短く感じました。欧州は芝が深いなどとよく報道されているイメージですが、そこは誤解であると私は伝えたいです。

また、ヨーロッパでは地盤の土の重さが日本の馬場と大きく異なります。毎回、短期免許騎手の通訳としてさまざまな騎手達と日本の馬場を歩きますが、日本の馬場は芝丈が長く、地盤は硬さと土の薄さを感じるのです。そして、芝の密集度の違いも感じる事ができます。パリロンシャン競馬場の場合は、元からの湿地帯であった土壌が土の重さと緩さ、水はけの悪さへと影響しているように感じます。ただ、土は乾くとデコボコと硬い馬場になるので、良馬場だから日本馬向きと決め付けることも危険だと感じます。

自然の中で作られたヨーロッパの競馬場に対して、日本のように人工的に作られた香港、オーストラリア、中東のサウジアラビアやドバイの方が日本馬にとって得意なのは明らかかもしれませんが、これからもさまざまな馬で挑戦し続ける事で、なんとか雪辱を果たして欲しいと思います。

(レースホースコーディネーター)

ヨーク競馬場の芝コース
ヨーク競馬場の芝コース
凱旋門賞でも北村友騎手(中央)、マーフィー騎手(左)と芝状態をチェックしました(撮影・藤本真育)
凱旋門賞でも北村友騎手(中央)、マーフィー騎手(左)と芝状態をチェックしました(撮影・藤本真育)