東京盃を3時間後に控えた10月3日の大井6R。船橋から初遠征のワンダーランド(牡4、林正)がA2下特別の摺鉢山賞(1200メートル)を快勝した。口取りに来た笹川騎手は「強いですね。来年の東京盃」と開口一番。期待が膨らむ勝利だった。「上がりも速い。なかなか出る時計じゃないです」。勝ちタイムの1分12秒6は同日の東京盃8着相当だが、上がりの36秒2は東京盃をメンバー最速の上がりで勝利したチカッパの36秒5よりも速かった。

スタートで出遅れて6頭立ての5番手から。「これで負けているようではここまでの馬だと思ったので、焦ることなく」と前を見ながら追走した。「むしろ前に何かいて、それをかわすという方がすごい脚を使いますね。これが船橋だと、あまりゆっくり構えていると前が残ってしまう。大井の方が根本的に合うのかもしれない」。結果的に末脚を生かす競馬になったが、これが理想の形のようだ。

林正師は「初めての輸送競馬でちょっと戸惑ったところがあったかもしれないけど、逆にそれでしっかり勝ち切れたのは大きい」。2度目の大井でどんな競馬を見せるか。今日のメインも注目したい。【牛山基康】