昨日(25日)、アイルランドで絶大な人気を誇った1頭の名馬がこの世を去りました。馬の名前はイスタブラク(Istabraq)。32歳。98~00年に「チェルトナム・フェスティバル」(英国)のチャンピオンズハードルを3連覇した名馬です。

所有したのはジャンプレースの大オーナーであるJP・マクマナス氏。鞍上はチャーリー・スワン騎手。英国の平地競走で平凡な成績だったイスタブラクは元アマチュア騎手で、調教師を目指していたジョン・ダーカン氏にその才能を見いだされましたが、ダーカン氏は白血病のために31歳で亡くなりました。闘病中の彼にイスタブラクを託され、管理したのが、若き日のエイダン・オブライエン調教師でした。レーシングポスト電子版など、各メディアがイスタブラクの死を受けたエイダンの言葉を伝えています。平地競走で数々のG1競走を制し、名馬を管理してきた天才調教師は「一生に一度の馬」と、イスタブラクのことを語っています。

自分は12年前、初めてアイルランドへ行ったとき、ダブリンの空港の大きな壁画で、イスタブラクの存在を初めて知りました。競馬の国アイルランドの空港に飾ってある大きな馬の絵…、そりゃあ、有名な馬だろう、「ニジンスキー?」「サドラーズウェルズ?」「ガリレオ?」「もっと古い時代の馬なのかな?」、当時の自分はそんな名前を思い浮かべながら、絵を紹介するプレートを見ると、「イスタブラク」と書いてありました。自分はそこで初めてイスタブラクを知り、感銘を受け、そこから障害競走をすごく好きになり、その後、チェルトナムへ行くきっかけにもなりました。

このイスタブラクの絵の写真を見ると、アイルランドへ行ったときのこと、空気感、出会った人たちを思い出します。

RIP(安らかにお眠りください)。【木南友輔】