「3歳ダート3冠」初年度の夏-。中央では3冠目のジャパンダートクラシック(Jpn1、2000メートル、10月2日=大井)の前哨戦となるレパードS(G3、1800メートル、新潟)が4日に行われ、第7回の更新で前頭4枚目だったミッキーファイト(牡、田中博)が勝利を挙げた。レパードSと同日に高知では黒潮菊花賞が行われ、プリフロオールイン(牡、打越勇)が5馬身差の快勝で“高知3冠”を果たした。また、大井のダテノショウグン(牡、森下淳)が7月8日の赤兎馬賞で復帰戦を勝利で飾ると、今月14日の日刊スポーツ賞黒潮盃も快勝し、無敗記録を7に伸ばしている。
全国で群雄が割拠する状況。ここまでの結果を受け、第8回の番付編成委員会が開かれた。南関担当の本紙渡辺嘉朗、牛山基康記者と中央担当の舟元祐二記者に、今回から園田本紙の松本健史記者も参戦。秋に向けて、各委員が激しい議論を戦わせた。
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松本 僕も参戦させていただきました!
舟元 待ってました、アニキ。
渡辺 中央記者に、地方の東西記者。本格的に「全日本的なダートクラシック番付」という感じがしてきていいですね。
牛山 関西圏の地方馬、特に今年は高知の馬が熱いから、現場を知っている記者の参戦は本当にうれしいよ。
松本 よろしくお願いします!
舟元 早速ですが、中央から。レパードSのミッキーファイト。まだまだ粗削りですが、重賞で結果を出してくれました。前頭筆頭まで格上げとなります。
渡辺 異議なし。2走前のユニコーンSでロスがあったけど、今回はしっかり勝ち切ったね。
牛山 フォーエバーヤング、ラムジェットと、すごいのがいるけど、どこまで迫れるのかの楽しみはある。
松本 レパードSの2着にはサトノフェニックスが入りました。兵庫JGでもイーグルノワールの2着に入った馬。海外帰りで1800メートルをこなしたのは評価しなければいけないと思います。レパードS同様、1着馬にジャパンダートクラシックの優先出走権のある不来方賞(Jpn2、2000メートル、9月3日=盛岡)が次走予定のようですし。
渡辺 短距離馬だと思っていたけどね。再び重賞で好走したとなれば、また面白くなる。
牛山 黒潮菊花賞のプリフロオールインはさすがだったね。松本くん。
松本 はい。高知優駿と同じく1900メートルで、死角のない勝ちっぷりでした。完成度が高い馬ですね。西日本の3歳では一番強いのではと思っています。
渡辺 おお。強気ですね。東京ダービー4着で地方馬最先着、同じ厩舎のシンメデージーよりも?
松本 はい。ただ、シンメデージーも今年からできた指定競走の西日本クラシックを勝って、堂々と本番に進んでの4着。こういう馬が初年度からいるというのは「西日本から強い馬を全国に」という気持ちが強くなって、好影響だと思っています。
舟元 アニキ、さすがです。大井ではダテノショウグンが復帰しました。7月8日の赤兎馬賞と今月14日の日刊スポーツ賞黒潮盃を快勝。
渡辺 けが明けで良化途上ながらも勝った。明け2戦目もさすがの走りと言っていいのでは。サントノーレとの比較は難しいけど、南関東の3歳を代表する器なのは間違いない。
牛山 うん。ずっと言っているけど、やっぱり持っているものは他馬とは違うね。この2戦の上がりで37秒台を使えているのもすごい。これで未完成なんだから、楽しみは大きいよ。
松本 ちなみに次の番付編成委員会はいつごろになるでしょうか。
舟元 確定ではありませんが、不来方賞の後にはなると思います。
松本 不来方賞は中央のカシマエスパーダ、サンライズジパング、前述したサトノフェニックス、そして水沢のフジユージーンと、これまたメチャメチャ面白そうなメンバーです。
渡辺 そうなんですよ。フジユージーンがどれだけやれるか。
牛山 本当に楽しみ。フジユージーンも未完成という言葉がぴったりなくらい、まだまだ伸びしろを残している。
舟元 次回も“全日本的な”議論を戦わせたいです。
松本 佐賀のウルトラノホシとか、西日本にももっとアピールしたい馬もいますので。
渡辺 ウルトラノホシ。川崎、船橋、大井でも走っていましたよね。馬体のいい馬。
牛山 あの馬も魅力があるよね。
松本 そうなんですよ。2歳の時に初めて見たのですが、トモの筋肉がすごくて、印象深い1頭です。
渡辺 前走の栄城賞も強かったし、ぜひダート3冠路線にもう1度来てほしい。
牛山 大歓迎です。
舟元 よーし、それじゃあ、いつもの言って締めましょうか。
松本 あ、やりたかったやつです。
渡辺・牛山・松本・舟元 3歳ダート3冠はここから面白くなる!
◆舟元祐二(ふなもと・ゆうじ)1994年(平6)6月6日、神奈川県生まれ。兄がやっていた競馬ゲームを見て競馬に興味を持ち、実家が南関東競馬の川崎競馬場の近くにあることから、足しげく通うように。そのため競馬といえばダートが基本だと思っていた。日本酒好き。生粋の南関ファン。趣味は読書と神社めぐり。20年4月に入社し、21年2月から中央競馬担当。初代「ダートクラシック番付編成委員会」委員長。
◆渡辺嘉朗(わたなべ・よしろう)1984年(昭59)5月24日、東京都生まれ。たまたまテレビで見ていた96年春の天皇賞で、サクラローレルに心奪われ競馬好きに。20代の頃はアルバイトと競馬場を往復する日々だった。16年から南関東競馬本紙予想担当。ヒモ抜け恐怖症のため単複派。愛称「ナベちゃん」。
◆牛山基康(うしやま・もとやす)1972年(昭47)2月5日、東京都生まれ。92年から日刊スポーツで編集補助アルバイト。暇さえあれば中央、地方を問わず競馬場に。96年から岩手競馬の専門紙で主に編集を担当。18年から南関東4競馬の現場記者。韓国旅行で出会った韓国競馬にどっぷりはまり、日刊スポーツ紙面や雑誌等でマニアックな情報を提供している。愛称「うっしー」。
◆松本健史(まつもと・たけし)1983年(昭58)1月31日生まれ、兵庫県出身。18年6月から園田・姫路競馬の本紙担当、高知競馬のファイナルレース予想コラムを担当する。日刊スポーツ西日本版紙面で「タケシ馬追う」を連載中。コラム名の由来は名馬タケシバオー。好きな馬はスペシャルウィーク、スティルインラブ。
※更新は不定期。

