アイルランドのダンドーク競馬場で7日、故パット・スマレン騎手の息子、パディ・スマレン騎手(17)が初勝利を挙げた。父のパットは英愛のダービーを制し、アイルランドのリーディングジョッキーに9回輝いた名手。膵臓(すいぞう)がんのため、20年に43歳でこの世を去っている。父が騎手として93年に最初の勝利、18年3月に現役最後の勝利を挙げたのは同じダンドーク競馬場で、英愛のメディアは「感動的な初勝利」と伝えている。

パディ・スマレン騎手が勝利を挙げたのは、アマチュア騎手限定で行われた4Rのハンデキャップ戦(AW3200メートル)。13頭立て12番人気(単勝21倍)の伏兵グラッパノニーノに騎乗し、直線で豪快な差し切りを決めている。同馬を管理するのは父パットとの名コンビで知られた名伯楽、ダーモット・ウェルド調教師(グレイスワロー、ハーザンド、ヴィニーローなどを管理)。初勝利を挙げたスマレン騎手は「現実のこととは思えません。父の足跡をたどることは素晴らしいことです。ダーモット(ウェルド師)と家族全員が私にとって素晴らしい存在で、それに報いることができてうれしいです」と喜びを語っている。

ダンドーク競馬場の公式X(旧ツイッター)は93年6月11日に初勝利を挙げたあどけなさの残るパット・スマレン騎手(当時16歳)の口取り写真と、この日のパディ・スマレン騎手の口取り写真を投稿し、たたえている。