「芦毛の怪物」と呼ばれたオグリキャップが生まれて、3月27日でちょうど40年を迎える。

昭和末期から平成初期にかけて社会現象とも言える競馬ブームを巻き起こしたスターホース。地方の笠松でデビューして、怒濤(どとう)の強さで中央へ移籍。1600メートルのマイルCSや安田記念から、2500メートルの有馬記念まであらゆる距離に対応してJRA・G1・4勝、重賞は6連勝を含めて計12勝を挙げた。「生誕40周年」を記念して、オグリキャップのJRA・G1勝利を振り返る。

【1990年(平2)5月13日・安田記念】

90年の初戦は、武豊騎手との初タッグで挑んだ安田記念。単勝1・4倍の圧倒的1番人気(単勝2番人気は8・5倍のオサイチジョージ)に推された。

レースは好スタートから、やや促されて3番手につける。直線は残り400メートル付近で早めに先頭へ。そのまま失速することなく、追い上げてきたヤエノムテキに2馬身差をつけて完勝を飾った。3着はオサイチジョージ。勝ち時計は1分32秒4だった。

勝利に導いた21歳の武豊騎手は「レースは楽なレースでしたけど、レース行く前は結構プレッシャーとかありましたからね。(プレッシャーは)今回初めて乗るということである程度の不安もありますし、それなりの責任もありますし、何とか期待に応えられてうれしいですね。やっぱり強い馬でしたね。レースに行ってつくづくそう思いました。馬を比べるのは好きじゃないですけど、大変素晴らしい名馬だと思います」と笑顔で語った。

◆オグリキャップ 1985年(昭60)3月27日、北海道三石町(現新ひだか町)生まれ。生産者・稲葉不奈男。父ダンシングキャップ、母ホワイトナルビー(シルバーシャーク)。芦毛、牡。87年に笠松でデビューして12戦10勝、88年に中央に移籍、栗東・瀬戸口厩舎所属で20戦12勝(すべて重賞でうちG1・4勝=88年有馬記念、89年マイルCS、90年安田記念、有馬記念)。2010年7月3日、右後ろ脚を骨折し25歳で死去。