いよいよ今週日曜に第92回日本ダービー(G1、芝2400メートル、6月1日=東京)が行われる。連載「いざ初ダービー」では、初めてダービーの大舞台に挑むホースマンを取り上げる。

    ◇    ◇    ◇  

いつも通り、状態良く送り出すだけ-。ダービーまで残り4日と迫った28日の朝、武幸四郎調教師(46)は、いつも通りの「自然体」だった。騎手として7度挑戦した世代の頂上決定戦も、調教師としては今回が初めて。そんな中でも気負いは全くない。

「もちろん大きなレースで特別感、高揚感はある。ただ、馬はその先(の馬生)があるし、いい状態で送り出すだけ。ダービーに限らず、いかに冷静にレースまで持っていくかだと思っている」

技術調教師として藤沢和雄元師のもとで研修していた17年、レイデオロのダービー制覇に立ち会った。抽選対象の管理馬マイユニバースは、そのレイデオロの産駒。「レイデオロが勝った時は(藤沢和元師は)うれしそうで、いつもの(冷静な)感じではなかったね。レイデオロの産駒でダービーに行けたら感慨深い」

普段から口にするのは「馬の成長に合わせて」。藤沢和元師と同様、“馬ファースト”の信念は揺るがない。それはダービーでも一緒だ。間隔を空けたリラエンブレム、中1週と間隔が詰まるマイユニバース。どちらも「ここまで順調にきている」としっかり調整してきた。

能力を発揮した先に勝利がある。武幸師は初ダービーもいつもと変わらず、最高の状態でジョッキーにバトンを渡すだけだ。【藤本真育】

■リラエンブレム反撃態勢だ

3歳頂上決戦、ダービー(G1、芝2400メートル、6月1日=東京)の追い切りが28日、東西トレセンで行われた。

日刊スポーツ賞シンザン記念覇者のリラエンブレムが反撃態勢を整えた。坂路で回転の速い脚さばきを見せて4ハロン53秒5-12秒8。手綱をとった浜中騎手は「馬なりで気分良く走って、テンションも問題ない。輸送しての競馬も初めてで、ダービー特有の雰囲気もあるけど、もともと折り合いは心配していない」と好感触を口にした。

■抽選組マイユニバースはキビキビ!!

抽選対象のマイユニバースはシュタルケ騎手を背に栗東坂路を4ハロン52秒7-12秒2で駆け上がった。キビキビとした動きに状態の良さを感じる。武幸師は「中1週だし、まずはダメージがないか確認だったけど、ここまで順調。とにかく元気はある。あとは、(2/3の)抽選があるので通ってからだね」と話した。