ダービーデーの最終レースに定着した目黒記念(G2、芝2500メートル、31日=東京)の最終追い切りが東西トレセンで行われた。重賞初挑戦となるウィクトルウェルス(牡4、宮田)は美浦ウッドで最終調整。上昇中の勢いそのままに、初タイトルを狙う。

早くも重賞馬のような風格を漂わせ、ウィクトルウェルスが力強いフットワークを繰り出した。美浦ウッドで5ハロン66秒2-11秒3(馬なり)。5馬身前を行く調教パートナーを追いかけ、余力十分に併入した。宮田師は「取り付くときの脚であったり、ゴールにかけての加速は、ようやく本格化してきたなという感じがします」と目を細める。

2走前の白富士S(3着)のときには「まだ少しもたつくようなところもあった」と師は振り返る。距離2600メートルの前走でもエンジンの掛かりの遅いところはあったが、最後は接戦をものにした。この日はゴーサインが出てからの反応もよく、「いい方向に向かっているなと感じます」。走り慣れた府中に戻るのも好材料だ。

重賞初挑戦ながら、ハンデは2番目に重い57キロ。それでも師は「この斤量なら問題ない」と想定内だ。母ウィクトーリアはフローラS優勝馬で、祖母ブラックエンブレムは秋華賞優勝馬。デビュー前から期待を寄せられていた良血馬が、その素質をダービーデーの府中で開花させる。【奥岡幹浩】