自身2つめのG1勝利を、武者修行先への手土産とする-。安田記念当日の騎乗後、オーストラリアを活動拠点に半年ほど海外滞在予定の菅原明良騎手(25=フリー)が4日、美浦トレセンで取材に応じた。安田記念ではオフトレイル(牡5、吉村)とコンビを組む。マイルCS4着馬で、出発前の一発を狙う。

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決意を胸に、区切りの騎乗に臨む。菅原明騎手は今週いっぱいで日本を離れ、オーストラリアへ武者修行に向かう。ラストウイークの安田記念ではオフトレイルとコンビを組む。1週前追い切りでは栗東に駆けつけて感触を確かめ、「変わらずいい雰囲気だった」とうなずく。

同馬とのコンビで昨秋はスワンSを制し、続くマイルCSでも4着に入った。岩田望騎手が騎乗した前走のマイラーズCは5着。再び手綱が戻る今回、東京の長い直線で持ち前の末脚を引き出す。「東京コースなら脚をためる競馬に徹した方がいいです。京都とかだと少し攻めてもいいけれど、前々走の東京新聞杯(10着)も、攻めるとちょっとな…という感じだった。距離やペース、コース展開を考えても、脚をためたほうがいい。坂が駄目とかはない」と分析する。

しばらく日本を離れ、オーストラリアで腕を磨く。渡航を表明したのはけがから復帰後の5月だったが、「2年ほど前から心境の変化はあった」と明かす。24年宝塚記念をブローザホーンに騎乗して優勝。「さらに勝ち鞍を増やし、大きなレースでもっと活躍したい」と描いたが、思うような成績を残せなかった。「何かを変えないといけない」。オーストラリアでの長期滞在を経て成長した坂井瑠星騎手の存在も大きかった。「やっぱり意識にあった。(帰国後は)海外でも大きなレースを勝っていて、すごい」。自身も厳しい環境に身を置くことで、さらなる成長を遂げる。

滞在先での最大の目標はメルボルンCに騎乗すること。24年の同レースではワープスピードと挑み、鼻差2着と健闘した。それもあって、長期滞在先にオーストラリアを選んだ。「あのとき少しは目立てたので。実績が何もない場所に行くよりは、少しはプラスのスタートになれるのかなと思って」。滞在予定は年内いっぱいを予定しているが、場合によっては11月上旬の同レース後に繰り上がる可能性もあるという。

日々、英語も勉強中だ。「教科書とかだと頭に入らないので」と、You Tubeの英語学習コンテンツを利用。Netflixで洋画を視聴してリスニングも強化しているそうで、お気に入りはSFラブロマンスの『アバウト・タイム』。その理由については「泣けるじゃないですか」と笑顔で話す。

「渡航前の意気込みを英語で」というリクエストには、堂々とこう答えた。

「It will be such a nice experience.I'll do my best(素晴らしい経験になるはず。ベストを尽くします)」

まずは安田記念でオフトレイルにまたがり、全力を尽くす。【奥岡幹浩】