競馬界で通訳・レースホースコーディネーターとして活躍し、日本馬初のBC競走制覇、日本馬初のBCクラシック制覇など歴史的な瞬間に立ち会ってきた安藤裕氏(46)から今週もコラムが届きました。ともに海外遠征した馬の活躍、大きな話題となっている海外馬券発売対象レースの拡大について語っています。

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こんにちは。先週、新潟競馬場で開催された日本唯一の芝直線1000メートルの重賞、アイビスサマーダッシュでは、ピューロマジックが圧倒的なスピードを見せつけて勝利しました。道中の手応えはもちろん、最後も流す余裕の勝利にもう一段進化した印象を受けました。

私は彼女とは、ドバイとアメリカで一緒に過ごしましたが、普段は本当に穏やかで可愛い女の子なのですが、走り始めた時のパワーとのギャップに驚かされ、日々癒されていました。かわいらしさの中に秘める狂気的なスピードを、日本のG1でぜひ見せて欲しいと思います。

話は変わり、先週JRAが海外馬券発売レースを大幅に拡大するという発表がありました。このニュースは、私自身、純粋にうれしく感じました。日本の競馬ファンの皆さんが今以上に海外レースに詳しくなり、色々な国のレースの馬券を買って、より一層海外競馬に興味を持ってもらえたらと思います。また、コーディネーターの立場としては、現地の主催者との補助金交渉などをする際、馬券収入という切り札があることでより一層深い交渉をしやすくなるので、そう言った点からもメリットが大きいと感じました。特に、輸送費の高騰は遠征をする際に大きなコスト的な比重が大きいので、その点を軽減させられる事で、より一層海外遠征しやすくなります。近い将来の中では、オーストラリアのコーフィールドカップやメルボルンカップの馬券発売復活は、今秋に遠征を予定している日本馬にとっては、非常に大きな意味を持つと思います。

現在、世界各国は香港ジョッキークラブが主となって行ってる馬券販売のワールドプールに頼っていますが、今後は香港と日本が、各国の売り上げを助けて行くことで、より一層国際レースが盛り上がるのではないかと思います。競馬は、国境に関係なく、ただ強い馬を応援するという風潮が近年強くなって来ていると感じるので、今後も日本から世界へ遠征するスーパーホースたちが活躍することを願うと共に、そのサポートが出来るように私自身も日々頑張りたいです。【レースホースコーディネーター】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「安藤裕のハッピー(馬)ダイアリー」)

◆安藤裕(あんどう・ひろし)1979年(昭54)10月19日、東京都生まれ。1998年に渡英し、ゴスデン厩舎で馬の基礎を学ぶ。その後は騎手として北米などで騎乗した。ケガで引退後はプロ野球の通訳を経て、2011年に株式会社FELESを設立。調教情報の管理システムを取り扱うほか、外国人騎手の通訳や海外に遠征する日本馬のサポートなど幅広く活躍中。