凱旋門賞連覇を狙うダリズ(牡4、F・グラファール)は危険な人気馬だ-。

「牡馬で凱旋門賞連覇」という偉業に挑む地元の大本命馬。パリロンシャン競馬場で負けたのは、クロワデュノールに敗れた昨年のプランスドランジュ賞(2着)のみ。8戦7勝2着1回という圧倒的な戦歴を誇る。

前走のフォワ賞もノーステッキの圧勝。4頭立ての2番手から逃げるベイシティローラーを余裕で差し切ったレースだったが…。

気になるのは前走の勝ちタイムが同日の3歳限定戦ニエル賞、牝馬限定のG1ヴェルメイユ賞より5秒以上も遅かったこと。

フレンドリーソウルが逃げ切ったヴェルメイユ賞は2分25秒46。ヴァランディールが差し切ったニエル賞は2分25秒70だったのに対し、ダリズのフォワ賞は2分30秒89。前哨戦で疲れを残さずに勝てたという点は評価できるかもしれないが、中身がぬるすぎた感も否めない。

もちろん、ヴェルメイユ賞やニエル賞に比べ、フォワ賞のダリズは上がり3ハロンの数字が優秀。ただ、ダリズは今回、フォワ賞の58・5キロより1キロ重い59・5キロを背負う。逆にフレンドリーソウルは前回の59・5キロより1・5キロ軽い58キロ。3歳馬のヴァランディールはニエル賞の58・5キロより2キロ軽い56・5キロで出走する。

前哨戦とは違い、締まったペースで流れる凱旋門賞。多くの名馬が泣いてきたのが“凱旋門賞の斤量差”。最後の直線、ダリズの末脚が不発に終わっても驚けない。