川崎の若きエース、野畑凌騎手(22=佐藤博)が8日、東京競馬で7鞍に騎乗した。この日は8着が最高だったが、「たくさん乗せてもらえたことが本当にうれしい。感謝しています」と笑顔で語った。

デビュー5年目にして、すでに地方679勝を挙げている南関東のトップジョッキー。JRAでは22、23年のヤングジョッキーズファイナルラウンドに2年連続で出場し、1勝を挙げている。今回は3年ぶりのJRA騎乗。「川崎の馬(百日草特別出走のムーンリットデイズ)に乗せてもらい、エキストラ騎乗馬も集めてもらって、新しい目線で乗ることができた。いい刺激をもらいました」。充実した表情を浮かべた。

東京競馬場では初めての騎乗だった。その感想について尋ねられると「広くて…、うん。そうですね…」と口にしかけたあと、「やばい! (コメントの内容が)薄くなりそう(笑い)」。少し間を置いた後、みずみずしく表現した。

「ここまで大きな競馬場では乗ったことがなかった。気持ちよかったですね。うん、めっちゃ気持ちいいっす。最終レースは(本馬場入場が)先出しで、1頭で芝を走ったんですが、世界が違った。よくあるじゃないですか。海外の追い切りで、芝をばーって行くみたいな。なんか、めっちゃ気持ち良かったっす」

“異国”での騎乗を経験したことで、世界が広がった。再び中央のレースで騎乗したいかと問われると、間髪入れず「はい。来たいです。僕は今日、結果を出せなかったので。どの馬も頑張ってくれたんですがね。次に来るときには1着を取りたい」。突き抜けるような秋の空が広がった日曜の府中。若き名手は、多くの収穫を手に川崎への帰路についた。【奥岡幹浩】