3月2日にハリウッドのドルビー劇場でアカデミー賞が行われますが、授賞式後は華やかなアフターパーティーが待っています。授賞式に出席したゲストのみが参加できる唯一の公式アフターパーティーは「ガバナーズ・ボール」と呼ばれ、オスカーを手にしたスターたちが興奮冷めやらぬまま最初に立ち寄るパーティーです。

高級食材を使った豪華な料理がカウンターにずらりと並びます
高級食材を使った豪華な料理がカウンターにずらりと並びます

授賞式が行われるのは現地時間午後4時からで、アカデミー賞はディナー形式ではないため、出席者たちは劇場に隣接する複合施設オベーション・ハリウッドの最上階にあるガバナーズ・ボールでディナーを楽しむことになります。そして1600人のゲストをもてなすのが、「アカデミー賞公式シェフ」として知られるウルフギャング・パック氏です。ビバリーヒルズにある「スパゴ」など世界中にレストランを展開するパック氏は、1995年から30年間にわたってアフターパーティーの料理を担当しています。

アペタイザーからメインまで美しい料理の数々が準備されています
アペタイザーからメインまで美しい料理の数々が準備されています

今年も授賞式を前に当日セレブたちに提供される料理やデザートが報道陣にお披露目され、準備中のキッチンでパック氏に話を聞くことができました。パック氏によると、定番のオスカー像をかたどったスモークサーモンを始め、「スパゴ」の人気メニューとして知られるマグロのタルタルやスモークサーモンピザなど伝統的なメニューに加え、北京ダッグなど新しいメニューにも挑戦しているといいます。「スペイン産の生ハムも人気がありますし、チキンポットパイ、ミニ和牛バーガーもあります。ペスカタリアンやヴィーガンなど、さまざまなゲストの嗜好に合わせ、みなさんが楽しめるメニューを用意しています」と話し、今年も50種類近い料理でゲストをもてなします。

手前がセレブに人気のスモークサーモンピザで、奥には宮崎牛も
手前がセレブに人気のスモークサーモンピザで、奥には宮崎牛も

2018年から毎年提供されている宮崎牛のステーキだけでなく、今年は「居酒屋ステーション」と題して焼き鳥や野菜の串焼きなども新たにメニューに加わったとパック氏。「ブラッド・ピットやジョージ・クルーニー、アリアナ・グランデも、みんな宮崎牛が大好き。宮崎牛はベスト」と話し、自身のステーキハウス「カット」でも大人気の宮崎牛のステーキを目の前で焼き、我々取材陣にも味見をさせてくれました。

後継者のシェフで息子のバイロン氏からお酌をしてもらい、獺祭に舌鼓を打つパック氏
後継者のシェフで息子のバイロン氏からお酌をしてもらい、獺祭に舌鼓を打つパック氏

さらに今年はワインやカクテルなどと共に初めて日本酒が採用されることになり、パック氏は公式日本酒となった旭酒造(山口県)の清酒「獺祭BLUE Type23」も大絶賛。「とても質の高い純米大吟醸で、すべての料理と良く合います。最高のSAKE(酒)です。出席するセレブたちみんなが楽しんでくれると思う。宮崎牛とのマリアージュも完璧」と話し、「乾杯」と上機嫌に試飲する様子も見られました。

お披露目された50種類近い料理と共に獺祭のボトルも並んでいます
お披露目された50種類近い料理と共に獺祭のボトルも並んでいます

デザートも毎年30種類以上用意しており、記念としてお持ち帰りができるオスカー像をかたどった金箔に覆われたチョコレートのほか、ケーキやタルト、アイスクリームにクッキーなどなど、甘党のセレブを魅了するスイーツも並びます。

今年は日本からはジャーナリストの伊藤詩織さんが監督を務めた「ブラック・ボックス・ダイアリー」が長編ドキュメンタリー賞、山崎エマ監督の「Instruments of a Beating Heart」が短編ドキュメンタリー賞、そして西尾大介監督の「あめだま」が短編アニメ映画賞で候補入りしており、ガバナーズ・ボールで祝杯を挙げることになるのか注目です。

(米ロサンゼルスから千歳香奈子。ニッカンスポーツ・コム「ラララ西海岸」、写真も)