演歌歌手の出光仁美(36)が30日、千葉・勝山「宝生丸」(小滝俊之船長=26)で、念願のマグロ釣りに初挑戦した。同船ではコマセキハダマグロ&カツオ釣りを楽しめる。「マグロ釣りに挑戦したいんです。そのためにトレーニングもしています」という出光。その夢がかなう日がやってきた。集合場所である船着き場に姿を見せると「本当にありがございます!」とすでにテンションMAXだった。

千葉・勝山漁港から約1時間半ほどで漁場となる相模湾に到着。船長の合図で第1投を投じたが、すぐさま「上げて!」の指示に「えっ、こんなに速いの?」と出光は驚いた。

第2投の合図で投じると左舷先頭から2人目と同時に出光にもアタリがきた。トリプルヒットだったが、3人とも上げることはできなかった。先頭からの2人はカツオの姿が見えていたが、上げる直前でバレた。出光は「当たったと思うけど…」と餌のオキアミが取られた針を見つめていた。

その後、左舷先頭の常連さんが55センチ2・95キロのカツオを釣り上げると、一緒に記念撮影をさせてもらっていた。

この時季の相模湾にはキハダマグロ&カツオを求める船団が形成される。キハダマグロが掛かると、回りの船に知らせるためにパトランプが点滅する。この日も10船ほどのパトランプが点滅していた。「いいな~。次は私が点滅させる!」と気合十分の出光だったが、最後までパトランプは光らなかった。

小滝船長によれば「カツオやマグロはすぐに移動してしまうので、基本的に一流し一投勝負になるので、合図とともに速やかに仕掛けを投入できるように準備しておくのがポイントです」とし、「カツオはアタリにしっかり合わせて、針を上顎にしっかり掛けないと、バレてしまいます。ビシを上げてから走られたら、まずバレます」とアドバイス。またマグロについては「(掛けるのは)運です。掛かったらまずは走らせて弱ったら巻く。うちの船でも先日キハダが掛かりましたが、掛かった瞬間一気に走られてバレてしまいました」という。マグロ釣りは技術や経験に加え、運も必要だ。

船を下りるとカツオを釣り上げた常連さんから「ぜひ持って帰ってください」に、出光は思わずニコリ。頂き物のカツオで記念撮影となったが「次こそは!」と早くも闘志を燃やしていた。