スポーツがある日常が少しずつ戻ってきた。新型コロナウイルス感染拡大に伴う活動制限も緩和傾向。「密」を避ける、道具の共用禁止、少人数での練習などスポーツ界も動き始めた。国内競技団体(NF)を軸に、各競技が活動再開の指針を独自で制定。「スポーツ再開への道~ガイドラインあれこれ~」と題し連載する。感染防止に留意しながら、その競技ならではの問題に苦心する各NFの今を追った。第3回はスケートボード。
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東京オリンピック(五輪)で初めて実施されるスケートボードだが、国内外ともに大会再開へのメドは立っていない。もともと大会時に限られる代表活動もなし。それでも、統括団体であるワールドスケート・ジャパンは5月28日に「スケートボーダーへのお願い!」を発表。トップ選手たちに注意を喚起した。
チーム戦でも対人でもない競技は「密」とはほど遠い。練習するパークも屋外がほとんど。各パークも時短などで営業再開され、練習環境は戻ってきた。だからこそ「注意」が必要。代表候補に小中学生も多いスケートボードならではの注意が並ぶ。
「電車内では必ずマスク着用」「できるだけつり革などに触らない」「パークに到着したら手を洗い、うがいをする」「大声で叫ばない、話さない」「友だちでも握手やハイタッチは避ける」…。練習よりも、パークまでやパーク内での感染予防。滑る時以外のマスク着用も徹底される。
注意には「スマホを見る時は必ず1人で見る」ともある。撮影した自分の滑りやYouTubeなどで手本とするプロの滑りを見るのは、大事な練習。スマホを囲んで友だちと「ワイワイ」が見慣れた風景だが、これが「密」になる。
五輪競技を管轄するワールドスケートは5月29日に五輪予選基準を発表したが、対象大会の開催は未定。日本代表の西川隆監督も「南米など世界の状況を見ると、年内は難しいかも」と長期戦を覚悟する。順位付けだけを目的としないスポーツだけに、国内大会も当分なさそう。練習はできても、スケートボードの「日常回復」はまだまだ先だ。【荻島弘一】



