女子ボートレーサーの魅力に迫る「ビューティフル・ボートレース」。今回は金子千穂(22=群馬)を紹介します。父は元ボートレーサーで昨年12月に引退したばかりの金子建二さん(49)。反対を押し切って夢をかなえただけに、父が現役の時は助言をまったくもらえなかったそうです。むしろ父の引退後は親子の仲が深まったとか。父の期待にも応え、将来のトップレーサーを目指します。
-スポーツ歴は?
金子 小学生の時は多くの習い事をしていましたね。バドミントン、体操、ピアノ、華道、バレエ…あとクラブチームで陸上もしました。中学では陸上を続けて800メートル、1500メートルとか中距離の選手でした。リレーもやってました。
-ボートレーサーを目指したきっかけは?
金子 本当は看護師になろうと思っていました。でも、看護学校のオープンキャンパスの時に血を見て、これは無理だと。それで、お父さんがやっているボートレーサーを目指そうと思いました。
-お父さんに猛反対されたんですか?
金子 すごく反対されて、現役の時はアドバイスをもらえなかった。他の先輩から聞いたのは「ここで教えたら認めていることになる。だから教えられない」と話していたらしいです。
-昨年12月に金子建二さんは引退されました
金子 寂しかったです。でも、引退してからはプロペラの調整の仕方を教えてくれるようになりました。
-プライベートは?
金子 お父さんが多趣味で、一緒に湖や川へ行ってワカサギやバス釣りをしています。家庭菜園も一緒にやりました。桃、さくらんぼ、びわの苗を植えました。実がなるのは5年後ですけど(笑)。
-他に趣味は?
金子 神社巡りです。御朱印を集めるのにはまっています。あとは犬の散歩です。雑種のポチタ(オス)を飼っています。16歳になりましたが、本当にかわいい。あと2年たてば表彰されるので、何とか長生きしてもらいます。料理も作りますよ。得意なのはお菓子のタルトです。
-養成所での思い出は?
金子 121期としてデビューを目指しましたが、右手の腱(けん)を切って全治5カ月と診断されました。それで122期の選手と同期となりました。
-同期で特に仲がいいのは?
金子 大阪支部の計盛光ちゃんです。この前、住之江に出場した時は光ちゃんの家に前泊しました。121期の方は先輩として接していますが、上田健太さん(愛知支部)は「同期と思っている」と言ってくださって、うれしいです。
-師匠は?
金子 土屋千明さんです。レースへ行く前には、その場の特徴を教えていただいています。
-最後にボートレースの魅力を教えてください
金子 とにかく自分はボートに乗るのが好きなんです。まだまだですが、勝ちたいという気持ちをファンに見て欲しい。気持ちがあれば、上へ行けるというのが最大の魅力だと思います。そして、いつか師匠を超えられるように努力していきたいです。
※次回は4月14日更新予定
◆金子千穂(かねこ・ちほ)1997年(平9)9月18日、群馬県生まれ。群馬県立館林女子高卒業後、4度目の受験でボートレーサー養成所に合格。122期として18年5月桐生でデビュー。昨年の獲得賞金は656万2200円。154センチ、46キロ。血液型はA型。
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