90年の平塚日本選手権(ダービー)を制しているベテラン俵信之(53=北海道)が、2日目選抜4Rで気を吐いた。

 「前前」のコメントだったが、レースが始まると先行1車だった伊加哲也の番手勝負に。打鐘と同時に追い上げ、4角と直線で合計2発を浴びせて番手奪取に成功した。着順はタイヤ差3着で最終日は一般戦回りとなったが、チャレンジでも勝負師健在ぶりを見せつけた。

 俵は「本当なら選手紹介から競りにいっても良かったんだけど、どんなレースになるか分からなかったから。おじさんに(番手勝負を)やらせるなよ」と苦笑いしていたが、レース後の表情は不思議と晴れ晴れとして見えた。