初日特選を走る7人のうち、張野幸聖(25=和歌山)を除く6人が前期S級だ。ただし、張野はA級で優勝6度と実績的には引けを取らないどころか、上回る勢いがある。優勝の決まり手はまくりが4度で、張野自身も「決める時はまくり」という武器を隠さない。

「最後はまくりというのはお約束ですね。今年初戦の前回別府は準決を突破できなかったけど、苦手なモーニングだったし、少し練習不足だったので仕方ないかなと思ってます」

今年の6月からはS級復帰が確実だ。今は今期もS級点を確保することを目標にしている。

「今期にS級点を取ると、来年1月はS級でいられる。1月に地元の和歌山記念(G3)があるので、S級にいて出場したいんですよ」

素質を感じさせながらも、これまであまり欲を口にしたことがなかった張野が、ようやく前を向き始めた。