【松井律・競輪黙示録スペシャル】

◆11R:西日本1予1 

重厚なエンジン音をとどろかせ、スポーツカーでさっそうと登場した絶対王者は、競輪さながらのハンドルさばきでポールすれすれに停車させた。

車を降りた古性優作の表情は、今年のどのビッグレースよりも自信に満ちていた。

「前回の全プロが今年一番、楽に戦えた。そのイメージからさらに上積みができたと思います」。過去に2度制している当大会。今年初のG1タイトル獲得に向けて、心技体が整った。

最近は「西の古性、東の真杉」とも言われ、真杉匠とライバルの図式が定着しつつある。

「真杉はライバルという感じではない。僕にないものを持っている。ダービー決勝も僕も頭では仕掛ける予定だったけど、体が動かなかった。そこで真杉は行きましたからね」。相手の良さ、自分の弱さを素直に認められることが、自分をさらに強くする。

「僕には真杉、郡司、犬伏、清水らのスピードがないから、考えて勝てる。でも、それがあったら、もっと勝てますけどね(笑い)」。言葉の1つ1つに全く気負いが感じられない。

最も重圧のかかるはずの地元G1で素に近い、いたずらっぽい表情を見せてきた。今回の古性は、勝つイメージが完全に出来上がっている。

3連単(1)-(3)(9)-(2)(3)(4)(5)(7)(9)の10点。

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