競輪祭も後半に入り、レースの1つ1つが熱を帯びてきた。2着までしか勝ち上がれない2予Bでは、新山響平が1着を取って歓声が上がる。直後には小倉竜二のブロックで会場の温度が上がった。
プロは実力が全てではない。勝つまでの見せ方がファンの心をつかむ。勝てば何でも良しのアマチュア的発想では、支持が広がらない。勝ち方の流儀がファンを引き寄せるのだ。
その象徴が古性優作だと思う。彼は脇本雄太の後ろで離れた日から、自らを鍛錬してここまで来た。前任せのおんぶに抱っこではなく、自分の力でも勝てるように取り組んできた。昨年はその集大成のような結果となり、今年は「昨年以上」の意気込みだっただろう。
しかし、けがもあって納得できないレース内容が続いている。1着を取っても「自分が弱いだけです」のコメントは、自力選手の王道となるレースがしたいのであり、それが聞き手とのギャップとなっているのだろう。彼の魅力は「卓越したさばき」にある。その技術を持ちながら自力選手にこだわるので、自分を追い込んでいるようにも見える。しかし、2予A11Rは以前の古性に戻っていた。準決をどう走るのか興味が湧く。(日刊スポーツ評論家)























