競輪祭の準決は今年最後のG1であり、GPへの権利が懸かった勝負。場内のボルテージは一段と高かった。大物同士がつぶし合う混戦の中、古性優作が最後を締めた。レース後は何度も手を挙げ、手応えを確かめるかのように観客の声援に応えた。
今節脇本雄太の欠場で近畿勢が手薄。古性も厳しい戦いになると思われたが、フタを開けると危なげなく決勝進出。準決後のインタビューは久しぶりに古性の笑顔を見た。レースは中野慎詞の3番手をスッと確保し反撃の態勢を整える。5番手の真杉匠がホーム前に仕掛けた。しかし、古性は冷静に判断し前に踏み込む。真杉が古性より前にいたら面白かったが、それをさせなかった古性のうまさが勝敗を分けた。
決勝は気配がいい選手がそろったが、古性の存在感が際立つ。タイトル無しでも賞金トップを走るのは、安定してG1の決勝に乗ってヨコの強さを武器に大敗していないからだ。これがあるから他の選手は古性に逆らえない。タテの決め足は物足りないのかもしれないが、成熟した攻撃性を持っている古性が決勝の中心になる。(日刊スポーツ評論家)























