準々決勝Bは2着勝ち上がりと厳しい上に、自力選手も少ないので追い込み選手としての度量が試される番組だ。大切なのは位置が取れるかどうかではない。そこに至るまで、どんな姿勢で挑むかが大切だ。今のスピード競輪に合っているかどうかではなく、相手選手の琴線に触れるような走りをすることが今後につながる。武藤龍生と佐々木龍の競り合いは、いい間合いだった。

レーススタイルも柔軟性を帯びてきた杉浦侑吾
レーススタイルも柔軟性を帯びてきた杉浦侑吾

その前を走った杉浦侑吾は「前だと並走で後ろが見えないので後ろから攻めた」ことで全体を視野に入れていた。「打鐘から仕掛け、久しぶりの感覚(打鐘カマシ)で気持ち良かった」と振り返る。4日目のバンクは、先行した選手が残るのが難しいコンディションで、前のレースでも町田大我が失速した。「今日は厳しい風向きだと思ったが、自分が一番強いと言い聞かせて走った」勝負度胸はさすがだった。

昨年10月に栃木へ移籍して、レーススタイルも徐々に柔軟性を帯びてきた。「中部とは層が違い、番手を回ることもあると思うので、そこは意識している」と環境の変化で戦法も意識している。長い距離を踏んだことが準決の幅広い攻めにつながりそうだ。準決11Rは真杉匠の前で積極的に組み立ててほしい。