全国の各地区選が終了した。近年はこの地区選が、SGクラシック(今年は戸田で16日から)の最終予選のような形になっている。昨年は、中国を除く5地区で、クラシックの出場権を持たない選手が優勝。今年も出場権を持つ選手の優勝は関東と東海だけ。中国、四国、九州では新しいG1ウイナーが誕生した。四国地区選を優勝した河野大は、F休みのためクラシックには出場できないが、中国地区の海野康志郎と九州の桑原悠は初のSG切符を獲得した。

以前は、2月の地区選を優勝すると、翌年3月のクラシックに地区チャンプとして出場。ただ、これだと、その年の2月にすでに新しい地区チャンプが誕生しているという現象が起きていて、タイムリーさにやや欠けていた。また、開催時期を12月にしたときもあったが、グランプリ直前ということもあってか、定着はしなかった。

いろいろ試した結果、現行の「2月開催、優勝者はその年のクラシック出場」というシステムで落ち着いたが、現時点ではこれが最善だと感じる。各地区選の開催中、スポーツ紙でも「クラシックへ勝負駆け」という文字が多く見られ、注目度も高かった。決して地区選はクラシックの予選ではないが、やはり「最後の出場枠をかけた戦い」というのは盛り上がる。

いっそのこと、それぞれのSGに正式な最終予選があれば、とも思う。例えば、選考順位の次点から40人程度をあっせんして、優勝者にそのSGの出場権を与える。SG開催地の地元選手や、ベテラン、若手などの特別枠を作って、それらの選手を参加させても面白そう。何より本番のSGを盛り上げるために、ファンにその大会を印象づけるいい機会になると思う。