大塚健一郎(40=大分)が決勝12Rは番手勝負で真価を発揮する。

 準決11Rは久米康平に乗って3着だが、検車場で出てくるのはぼやきばかり。「先行した久米君をガードできず、力不足。小倉(竜二)さんみたいに走れないよ」。競輪祭の落車で左肋骨(ろっこつ)を骨折した後遺症を言い訳にしないが、完調には程遠い。それでも決勝メンバーが決まると、「鈴木(竜士)君へ。一番強いから」と即決。萩原孝之との番手戦を制し、ゴール前勝負で存在感を示す。