森田一郎(23=埼玉)は、俊才がそろった125期の卒記チャンプ。ルーキーシリーズ初戦の平塚でも完全優勝と世代を引っ張る存在だ。パリ五輪でも活躍した大学の先輩・小原佑太のように4年後のロサンゼルス五輪を目指し、ナショナルチームで爪を研ぐ。ブレーク必至の森田の今を追う。
■泥くさく格好よく
森田は両親の影響で幼少期から乗り物が好きだった。中1まではモトクロスにいそしんだ。そして中1からはクロスバイク。乗り物がいつも身近な存在だった。本格的に自転車に乗り始めたのは杉戸農に進学してから。高校、大学と自転車競技をやっていると漠然と競輪選手になるんだと思った。
その決意が固まったのが21年静岡グランプリだ。
「朝日大の先輩である小原佑太さんの走りをヤンググランプリで初めて見て。坂井洋さんを止め、前の高橋晋也さんを2着に残して優勝した。競輪って面白いな、って」。
ただ競技は競技で格好いい一面がある。「泥くささのある競輪、そして格好いい競技。古き良き文化、新しい文化、両方やっていきたい」。
■ただただ強くなる
今年の4月からはナショナルチームに所属。先のパリ五輪では目標とする小原ら、先輩たちの姿に興奮するとともに、4年後のロサンゼルス五輪が夢から目標に変わった。
「ただただ強くなることしか考えていない」。その焦りが練習のキャパを超え、腰痛を発症。本格デビュー戦の地元大宮はまさかの準優勝に終わった。ただ腰痛の影響がなくなった京王閣では完全優勝。本領を発揮した。125期卒記チャンプとしてここからが森田時代の始まりだ。
競技で尊敬する小原、そして競輪で尊敬するのは同姓で同門の森田優弥。この2人を超える時、競輪界は森田一郎を中心に回っているかもしれない。【中野公博】
◆森田一郎(もりた・いちろう)2001年(平13)2月1日、埼玉県川口市生まれ。朝日大卒。競輪選手養成所125期生として平塚ルーキーシリーズでデビュー(予選1、1着、決勝1着)。通算成績は18戦14勝。優勝は3度。通算獲得賞金は268万9000円(成績は27日現在)。171・5センチ、71キロ。血液型O。





















