佐藤水菜(26=神奈川)が2年ぶり2度目の大会制覇を果たした。打鐘先行で後続の競りを誘うと、バックで番手からまくって出た梅川風子にも合わせ切って押し切った。

佐藤のG1優勝は、昨年11月の競輪祭女子王座戦以来で3度目。年末のガールズグランプリ(12月29日・平塚)の出場権も手にした。2着はイン粘りで佐藤に続いた児玉碧衣。3着には梅川風子が入った。


オールガールズクラシックを制し、優勝カップを手にVサインする佐藤水菜
オールガールズクラシックを制し、優勝カップを手にVサインする佐藤水菜

ガールズの仲間が歓声で出迎える中、佐藤は日野未来をはじめとする同期生と抱き合ってハイタッチ。笑顔を爆発させた。


「落ち着いてレースが見えていた。児玉さんがインで粘った時は、しめしめと思いました。機動力があるライバルが自分の近くにいてくれた方がやりやすいので、落ち着いて対処することができた」


オールガールズクラシック決勝ゴール直後にガッツポーズする佐藤水菜(左)
オールガールズクラシック決勝ゴール直後にガッツポーズする佐藤水菜(左)
オールガールズクラシックを制し、ウイニングランでガッツポーズする佐藤水菜
オールガールズクラシックを制し、ウイニングランでガッツポーズする佐藤水菜
オールガールズクラシックを制し、ウイニングランで観客に手を振る佐藤水菜(左は3着の梅川風子)
オールガールズクラシックを制し、ウイニングランで観客に手を振る佐藤水菜(左は3着の梅川風子)

打鐘で車間を空けて早くも踏み出したが、あの位置からの逃げでビッグレースを勝てるのは佐藤だけだろう。佐藤より前にいた児玉はインで粘り、梅川は並走するしかなかった。


佐藤はバックで梅川が並走を嫌ってまくってきたことに「ナショナルチームでは一緒に切磋琢磨(せっさたくま)した仲。まくってこない方がいいよと思った。来た以上、全力で合わせた」。


オールガールズクラシックを制した佐藤水菜(左)は山口幸二氏のインタビューに答える
オールガールズクラシックを制した佐藤水菜(左)は山口幸二氏のインタビューに答える
オールガールズクラシックを制し、賞金ボードを掲げる佐藤水菜
オールガールズクラシックを制し、賞金ボードを掲げる佐藤水菜

これで早くもガールズグランプリ出場権を手にしたが、佐藤はもっと現実的にこの決勝を考えていた。


「優勝賞金900万円が欲しかった。今年はまだこれがガールズ2本目で生活が苦しかったので、素直にうれしい」


今後のガールズでの目標は、誰も成し遂げたことがない年間「グランプリスラム」だ。初出場となる6月のパールカップ、新設の8月女子オールスター戦、さらに11月の競輪祭女子王座戦も制しG1を総なめ。そして、年末のガールズグランプリも制すれば「グランプリスラム」。


いばらの道になることは間違いないが、サトミナなら案外、簡単に突破するかもしれない。【榎並義朗】


オールガールズクラシックを制した佐藤水菜は選手仲間と記念撮影(手前中央)
オールガールズクラシックを制した佐藤水菜は選手仲間と記念撮影(手前中央)
オールガールズクラシックを制し、優勝カップを手にガッツポーズする佐藤水菜
オールガールズクラシックを制し、優勝カップを手にガッツポーズする佐藤水菜

◆佐藤水菜(さとう・みな)1998年(平10)12月7日生まれ、神奈川県茅ケ崎市出身。競輪学校(現養成所)114期生として18年7月の四日市でデビュー(予選1、1、決勝4)。G1は2度のオールガールズクラシックと昨年の競輪祭女子王座戦で3度V。23年ガールズグランプリ優勝。昨年世界選手権ケイリン金。通算298戦216勝。総獲得賞金は1億1050万9600円。163センチ、59キロ。血液型A。