日刊スポーツ制定「第38回オートレース年間三賞」の選考委員会が、今月13日に公益財団法人JKA(東京都港区)で開かれた。25年に2度のSGタイトルを獲得した青山周平(41=伊勢崎)が、MVPに該当する殊勲賞に決定。これで、3年連続7度目の受賞となる。
技能賞は黒川京介(27=川口)が初受賞、女子特別賞は8年連続で佐藤摩弥(33=川口)、敢闘賞には昨年に続いて佐藤励(25=川口)が選ばれた。全4部門のうち、川口所属の選手3人が表彰される。今年も3月中旬に、都内のホテルで授賞式が行われる予定。
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やはり最後は、この男が決めた! 現役最強レーサー青山周平が、3年連続でチャンピオンの証しとなる殊勲賞に輝いた。「たいへん、うれしく思います。3年連続? そうでしたか。特別な賞なので、何度いただいてもありがたいです」と笑顔でコメントした。
25年度全国適用ランクでは、2期連続でS級1位をキープ。一昨年に続いて、昨年も全てのSG戦で優勝戦に進出。2月の全日本選抜オートレースでは、史上4人目となるSGダブルグランドスラムを成し遂げた。10月には、デビュー最速となる通算1000勝&自身9度目の10連勝を達成。常に重圧を背負う中でも、多くのファンから絶大な信頼を得ている。
「自分の中では、多少の波があった。それでも、1年間を通して安定していましたね」。年末のSGスーパースター王座決定戦では新戦力の黒川京介、佐藤励らを封じ込んで、2大会ぶり6度目のシリーズ制覇を果たした。勢いに乗る若手選手に対して、勝負の世界の厳しさを痛感させた。この勝利で、通算19度目のSGタイトルを獲得。2年ぶり6度目の賞金王にも返り咲いた。G1戦31度の優勝回数は、歴代単独トップを独走している。
これまでも、幾多の困難を乗り越えてスター街道を歩んできた。「どのタイトルが欲しいとか、グレード戦を何連覇したいとかは正直ない。昨年以上の成績と言いたいところですが、日々のレースに集中するだけです」。一戦必勝の精神で進化を続けていく。
世代交代が急速に進行しているが、業界のリーダーとして健在。トップの座を簡単には譲らない。「若くて速い選手が、どんどん出てきた。もちろん、先輩選手も強い人がたくさん居る。それに負けないように、歯を食いしばって戦います」。昨年12月に41歳の誕生日を迎えた最強戦士は、今シーズンも存在感をアピールする。数々の歴史を塗りかえてきた青山の黄金時代は、まだまだ続く。
◆青山周平(あおやま・しゅうへい)1984年(昭59)12月5日、千葉県生まれ。伊勢崎所属31期生。全国ランクS級1位。SG優勝はSS王座決定戦6度(21年に3連覇達成)、オートレースグランプリ5度(24年に3連覇達成)、日本選手権4度、オールスター2度、全日本選抜2度。通算優勝125回。趣味は映画観賞、公営競技観戦。163センチ、53キロ。血液型O。
◆選考過程 ▽殊勲賞 昨年12月の時点では混戦ムードだったが、話し合いは比較的スムーズに進行した。ともに2度のSG戦で優勝した、青山周平と佐藤励が有力候補に挙げられた。関係者による厳正な審査の結果、最終的には青山に決まった。昨年末のSGスーパースター王座決定戦を制したことが、大きな決め手となった。また25年の競走成績などを含めても、トータルで青山の方が上回った。
◆オートレース年間三賞 1988年(昭63)に創設された。1年間(1~12月)に活躍した選手を表彰する。表彰対象は原則としてSGの優勝者で、他にさまざまな記録が考慮される。JKAが協賛。受賞者には賞金と表彰盾が贈られる。年間三賞はボートレース、競輪も制定されている。
▽殊勲賞 SGの優勝者が対象。SGを複数回優勝するなど、最も顕著な活躍を見せた選手。その年のMVP。





















