日刊競輪三賞を受賞した選手たちを日刊スポーツ評論家の山口幸二氏が祝福した。

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39回目となる日刊三賞は今年も和やかな雰囲気で行われた。昨年と同じメンバーというところにトップオブトップの力を感じた。年配のファンの方も多く、選手の素の表情が見られて楽しそうだった。

今年の殊勲賞は郡司浩平。G1タイトルはなかったもののG3は6度優勝し、1年間安定した脚力を発揮した。特に勝ち上がりは勝負どころを逃すことが少なかった。彼の長所は自在選手でありながら、先行で勝ち上がれること。先行や競りができることで「自在」が成立する。彼は全てのレベルが高く、対戦相手が油断できなかった。今年は「1番車は横綱相撲で勝つ」という固定観念にとらわれず、勝ちに徹していい。

脇本雄太と古性優作は、近畿の中でお互い補完しながらいい連係を見せた。「速い脇本」に対して「強い古性」がラインの成長をうながした。他者の逆襲があってこそ、この構図は面白くなる。(日刊スポーツ評論家)