永島昭浩「スーパーゴォ〜ル」

イニエスタを守備の軸足に、神戸作戦勝ち/永島昭浩

<天皇杯:神戸2-0鹿島>◇決勝◇1日◇国立

ヴィッセル神戸の初優勝は感無量だった。阪神・淡路大震災の95年に生まれたチームは、25年をかけて初タイトルを取れた。「復興のシンボル」であり続けるチームへ、心からおめでとうと言いたい。

神戸対鹿島 前半、ドリブルで競り合う鹿島MF白崎(右)と神戸MFイニエスタ(撮影・垰建太)
神戸対鹿島 前半、ドリブルで競り合う鹿島MF白崎(右)と神戸MFイニエスタ(撮影・垰建太)

フィンク監督の作戦勝ちだった。準決勝では中盤の底を務めたサンペールが、2度の決定的なミスをした。鹿島アントラーズは穴と見て、徹底的にサンペールを狙ってくる作戦だったはずだ。予見した監督がサンペールを外し、イニエスタを3列目まで下げて守備に軸足を置かせた。3バックの前で狙われても球を失わず、無失点の要因になった。

神戸のクラブ発足時、チーム全体はさほど技術がないのに球を奪われなかった。目標に向かって1つになれば、プレーに迷いがなくなる。今はレベルが上だが、私たちがJリーグ昇格へと向かっていた時代と雰囲気が似ている。ACLへの出場は楽しみだ。(日刊スポーツ評論家、95~00年まで神戸所属)

 ◆永島昭浩(ながしま・あきひろ) 1964年4月9日、神戸市生まれ。御影工から83年に松下(現G大阪)入り。清水、神戸で活躍。J通算165試合65得点。日本代表Aマッチ4試合出場。

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