ワールドカップ(W杯)北中米大会の決勝トーナメント1回戦の全カードが決まった。日本(FIFAランキング18位)は29日(日本時間30日)に、最多5度の優勝を誇るブラジル(同6位)と対戦する。日刊スポーツ評論家の永島昭浩氏(62)に、ベスト16を懸けた大一番の展望を聞いた。

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現在の両チーム力を見て、日本が勝つ確率は60%あると見ている。

ブラジルは、日本が2006年ドイツ大会で1-4で大敗したように、当時は相手の手数の多さに対応できなかった。今もサイド、中央と多彩ではあるけど、攻撃自体はシンプルになった印象が強い。

前線のクニャは得点力の高い選手だが、ビニシウス頼りの面がある。2人を分断すれば、それほど怖がらなくていい。実際にビニシウスと対面する冨安なら1対1で勝ち、相手が左から中央や右に流れた場合でも、谷口や伊藤らのカバーリングで対応可能だ。

先日のロングボール一本のスウェーデンとは違い、ブラジルは中盤でパスをつないでくる。日本もパス勝負になる方が特長を出しやすく、前線の上田にも決定機を演出しやすくなる。中盤でがっぷり組める試合で、互いの良さが出しやすい。だからロースコアではなく、2、3点勝負になると見る。

守護神の鈴木彩の存在も大きい。決勝トーナメントは90分勝負ではない。仮に押し込まれる時間帯があっても、無理な勝負に出るのではなく、延長120分やPK戦を含めた大枠で考えればいい。

過去の決勝トーナメントでは2度もPK負けを喫したが、鈴木彩が最後尾に構えていれば、あくまで突入した場合だがPK勝ちへの期待もある。これがいい意味で、選手の精神的なゆとりにもなる。

チームはオランダとの初戦で、2度追いついた自信も大きい。両サイドの堂安、中村を含めて佐野らが献身的に守備をした上で、勝つために全力でプラスアルファを加えている。たくましくなったと思う。

ブラジルの壁を破ってもまだベスト16。でも、このヤマを乗り越えた際の景色は未到達のベスト8にも劣らない。最高の景色第一章を見せてほしいし、改めて言うが、日本が勝つ確率は6割あると思う。(日刊スポーツ評論家)

【イラスト】W杯決勝トーナメント組み合わせ
【イラスト】W杯決勝トーナメント組み合わせ
【イラスト】W杯ブラジル代表メンバー
【イラスト】W杯ブラジル代表メンバー
【イラスト】日本とブラジルの比較表
【イラスト】日本とブラジルの比較表
【イラスト】日本の国際Aマッチ・ブラジル戦
【イラスト】日本の国際Aマッチ・ブラジル戦
【イラスト】日本対ブラジルの予想スタメン
【イラスト】日本対ブラジルの予想スタメン