【デュッセルドルフ(ドイツ)26日=岡崎悠利】サッカー日本代表(FIFAランク24位)は27日、エクアドル(同44位)との国際親善試合に臨む。本大会のメンバー発表前の最後の実戦。森保一監督(54)は公式会見で、23日の米国戦からスタメンを総入れ替えすると明言した。

11月開幕のW杯カタール大会の1次リーグではタイトな日程で強豪国と対戦。本大会を見据え、ターンオーバーのテストを行う。

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森保監督は「(米国戦から)先発全員を入れ替えて試合に臨む」と明言した。システムは4-2-3-1を継続。エクアドル戦は、W杯本大会1次リーグでの“消耗”を見据えたテストとなる。

想定は第2戦のコスタリカ戦だ。本大会の1次リーグは強敵とタイトな日程で対戦する。「初戦はドイツ。相手の力をふまえたとき、想像以上のエネルギーを使う。一部の選手でチーム力を積み上げるだけでなく、2チーム分くらいの戦力がいる」。コスタリカ戦で大幅にメンバーを入れ替えることができれば、第3戦のスペイン戦までは中7日。ドイツ戦のメンバーは十分に疲労を回復できる。

直近で欧州組が集まった6月の活動でも、1試合ごとにメンバーを大きく代えた。連係面などで課題を残した。「誰と組んでも機能とは言葉では簡単だが、選手は非常に難しいことを要求される。ただ、勝つために必要なトライ。(過去と)同じことをやっていて勝っていけるとは思わない」。目標は史上初のW杯ベスト8。指揮官は言葉に力を込めた。

本大会前最後となる活動での挑戦。2チーム分の戦力がそろったという自信の表れでもある。選手間でも、課題だった戦術の共通理解が深まったという手応えがある。26日は試合会場で大半を非公開として最終調整し、冒頭では長友(東京)南野(モナコ)らがパス回しなどで汗を流して戦術練習に備えた。前田は別メニューだった。

指揮官は「相手があっての試合なので、うまくいかないことも起こりうる。ただ、選手はやってくれると思っている。結果を出すには難しいことを乗り越えないと。覚悟を持って準備する」。目標達成へ、どんな苦労もいとわない。