名古屋の会長にトヨタ自動車の豊田章男社長(58)が就任することが14日、明らかになった。16日に開催されるクラブの株主総会、取締役会で正式承認される。現会長の中部電力三田敏雄会長(68)は退く。メーンスポンサーのトヨタ自動車から会長を迎えるのは初。豊田氏は10年から取締役を務めている。
16日付で新社長に就任する久米一正GM(59)はこの日、「強化費が急に増えるということはないが、今まで通り関連会社含め一緒にやっていくことに変わりはない」と話すにとどめたが、現場を知るクラブ初の常勤社長誕生と豊田氏の会長就任で、連携強化、意思決定の円滑化を図る。
名古屋は10年にリーグ初優勝、11年に2位と躍進したが、13年は11位、昨年も10位。今年も開幕5戦目で初勝利を挙げ、12位と苦戦している。近年の営業収入は年間40億円前後。広告料収入は同20億円強で、その多くをトヨタ自動車など系列企業が占める。
豊田氏は、09年にリーマン・ショックの影響で71年ぶりの営業赤字を記録する逆風から挽回。14年3月期決算で営業利益2兆3000億円と過去最高を更新し、15年3月期でも2年連続の更新が見込まれる。「世界のトヨタ」の手腕がクラブ経営でどう発揮されるか注目される。



