G大阪の長谷川健太監督(50)が、ネバーギブアップを強調した。後半ロスタイムに2失点して2-3の悲劇的敗戦を喫したチャンピオンシップ(CS)決勝・広島との第1戦から一夜明けた3日、大阪・万博練習場で調整。中2日で迎える明日5日の第2戦(アウェー)に向け、同監督は「まだ終わっていない」と闘志を奮い立たせた。2連覇へ、奇跡の大逆転劇を見せる。
ショックはいつまでも引きずらない。衝撃的敗戦から一夜明け、長谷川監督は笑顔で報道陣の前に現れた。中2日で迎える第2戦は2得点以上奪っての勝利が絶対条件。時間は待ってくれない。勝負師として現状を十分に理解しているからこそ、平常心を装った。前夜は冷静ではなかったはずだが、あえて「よく寝ましたよ」。必死に気持ちを切り替えようとしていた。
「まだ終わったわけじゃない。残り半分ある。厳しい状況なのは分かっていますが、不可能ではない。(前夜の)3失点は忘れて、次の90分に準備したい」
リーグ戦中では敗戦後に“鬼”になることもあった。気の緩みやミスの再発を許さず、時には1対1で説教した。だがCSは、泣いても笑っても残り1戦。今回は選手を信頼することで、奇跡の大逆転劇を呼ぶつもりだ。この日は前夜に退場したDFオ・ジェソクと面談し、精神面をケア。同監督は「韓国代表候補がいなくなっても、うちには日本代表がいる」と代わりに入る米倉に期待。一時は不振にあえいだFW宇佐美にも「貴史らしいパフォーマンスが出てきている」と得点の予感をつかんだ。
現役時代、清水に所属した99年にCSで磐田と対戦。第1戦を1-2で落としながら、第2戦は延長Vゴールで2-1と追いついた経験を持つ。結果的にはPK戦で優勝を逃したが、諦めなければ奇跡は起きる。FW長沢は「監督は選手のことを一番に考えてくれる。(優勝を)意識している」。DF丹羽も「退場したジェソクのために必ず優勝する」。悲劇を乗り越えた先に、歓喜の瞬間が待っている。【益子浩一】
◆CS決勝の試合方式 90分間で同点の場合は引き分け。2試合を終えて勝利数が多いチームが優勝。同数の場合は2試合の得失点差、アウェーゴール数の順で決め、それでも同じ場合は第2戦終了後に延長、PK戦へと進む。勝者が年間王者で敗者が同2位になる。優勝賞金1億円。



