FC東京がホームで水戸ホーリーホックを6-0と粉砕し、2位に浮上した。
大量6ゴールという派手な試合だったが、目を見張る部分はディフェンスの堅さ。チームはまたも無失点で乗り切り、7試合連続のクリーンシートと記録を伸ばしている。
それでもキャプテンマークを巻いて存在感を見せた左センターバック(CB)の稲村隼翔(24)は、反省の弁を口にしていた。
「前半のところは自分も含めてミスが多かったですし、ちょっとチームとしても緩かったかなと思います。ハーフタイムに、このプレーじゃ優勝はできないよっていうのは伝えて、後半に点が取れたのでそこは良かった」
その緩かったという部分は、「守備のスタートポジションの位置をサボっている選手も多かった」ことだという。
「僕たちは優勝を目指しているので、そういう1つ1つの甘さを消していかないといかないと、強い相手には勝てないよっていうのはみんな思っている」
得点を次々と重ねた中、試合終盤にはサポーターからは「あと2点」というコールがスタジアムに響いた。8-0で勝てば、得失点差でFC町田ゼルビアを上回り首位に立つということだった。
しかし稲村はきっぱり、こう言った。
「応援の中であと2点というのが聞こえましたけど、僕はそうじゃないと思いました。勝つことが大事だし、失点しないことが大事だし、優勝することが目的なので。今はそうじゃないし、少し相手にもリスペクトがないかなって感じました。勝ち点を積み上げていけば、おのずと1位にはなれるので、勝つだけです」
目先の瑣末なことでなく、本質を見逃さない。そんな一抹の甘さも見せない姿勢が、7試合連続無失点という記録につながっている。
「毎試合相手も違いますし、その相手に対してどう守るかというのを練習でやって、コミュニケーションを取って、それが今結果として出ているだけなので、それを続けていくことが大事かなと思います」
24歳の若きゲームキャプテンは、今のチームのあるべき姿を体現している。



