2017-18年シーズンのブンデスリーガ1部も、先週末に開幕の時を迎えた。今季からビデオ判定を導入するなど、新たな試みも誕生している中、審判団の給料にも変化が生まれている。
ブンデスリーガを運営するドイツ・フットボールリーグ社(DFL)のアンスガー・シュベンケン氏は、キッカー誌に対し、こう話している。
「過去4年間変わらなかった主審への1試合あたりの報酬ですが、これまでの1部1試合3800ユーロ(約49万4000円)から、5000ユーロ(約65万円)になります。副審も、昨年までは1部1試合2000ユーロ(約26万円)でしたが、これも2500ユーロ(約32万5000円)に、そして1000ユーロ(約13万円)だった第4審判と、今季から導入されるビデオアシスタント審判は1250ユーロ(約16万2500円)に上がります」
報酬アップの理由は、心理的または肉体的な負担が急激に増加しているためだという。シュベンケン氏は「試合のスピードはどんどん速くなっており、すべての面で彼らへの要求は高まっています。そのためドイツサッカー連盟(DFB)とも話し合い、彼らに謝礼を多く支払うことにしたのです」と、すでに5月の段階でDFLとDFBがこの点に関して議論を交わし、今回の決定に至ったことを明かしている。
今季ブンデスリーガで試合を裁くDFB審判員は計44人いるが、1試合あたりの報酬のみならず、彼らの基本年俸にも変化があった。FIFA国際審判員で、さらに“ファーストクラス”に位置付けられている6人は、これまでの7万5000ユーロ(約975万円)から7万9000ユーロ(約1027万円)に上昇。またファーストクラスではないもののFIFAレフェリーの資格を持ち、5年以上ブンデスリーガで笛を吹いている者は6万5000ユーロ(約845万円)から6万9000ユーロ(約897万円)に、国際審判の資格を持たないその他審判も5万5000ユーロ(715万円)から5万9000ユーロ(約767万円)に、それぞれアップしたという。
なお、ほぼすべてのブンデスリーガ審判員は“本業”を抱えており、例を挙げれば、昨季ドイツ杯決勝で主審を務めたデニス・アイテキンは会社の経営者、今季ドイツ1部史上初の女性主審となったビビアナ・シュタインハウスは、警察官としての顔も持っている。庶民の1人である筆者は「主審の給料のみで十分贅沢な生活を送れるのでは?」と一瞬思ってしまったが、50歳を前に引退を迎えること、常日頃から激しいプレッシャーにさらされていることを考えれば、しっかりとした“保険”をかけておくのは、当然のことなのかもしれない。


