フランクフルトMF長谷部誠(35)は、ホームでのレーバークーゼン戦にリベロとしてフル出場し、3-0の勝利に貢献した。

日本代表から戻ってきたMF鎌田大地(23)はベンチ入りしたものの、最後まで出場しなかった。

「ここ最近(失点)0で抑えられるゲームが全然なかった」と、リーグ戦ではここ6試合すべてで得点を許し、計10失点と守備の要として責任を感じていた長谷部は「今季、少し失点数も多かったですし、ミーティングで監督もはっきり言っていた」と、守備に重点を置いて試合に挑んだ。

「(国際Aマッチウイークで)中断明けの今日の試合は非常に大事」と意気込んだ試合で長谷部は、開始10分に、いきなりチームメートにカミナリを落とした。背番号「10」を背負うMFコスティッチに、マークが甘かったとして激怒。鬼の形相でゲキを飛ばすなど統率力を発揮。ロングボールに対しては的確なポジショニングではね返し、相手との1対1にも冷静に対応してチャンスの目をつぶした。

開幕戦以来となる7試合ぶりの無失点での勝利に長谷部は「守備の人間としてやっぱり失点0はうれしいし、すごくポジティブなところ」と笑顔で喜んだ。さらに「失点0にこだわってやっていこうという新たなところを、中断中に話し合ったので。それで一発目にね、こうやって0で抑えられたのはよかったです」と手応えを口にした。

(中野吉之伴通信員)